14.心底怖えよ ページ15
貴方side
「なんで...どうして!!」
私は小さい頃からバレーをやってて、
中学は女バレとか男バレをかけ持ちした
1年生でもレギュラーになりたくて、私は一生懸命頑張った
その努力も実って、レギュラーになれた
嬉しかった
でも
「なんで1年のあの子がレギュラーになってんのよ!」
「人の立ち位置を奪っていきやがって」
「なんでも奪う...まるでわがままのお姫様ね」
「あははっそれ最高!わがままの姫様」
仲間からの信頼はなかった
__そして
最後の試合
第1セット
相手のセットポイント
トスを上げた先
そこに誰もいなかった
それはミスなんかじゃなかった
いつも通りに上げたトス
最後のアレは
あれは拒絶だ
''後から入ってきたあんたにはついていかない''と
みんなが私に言った一球だった
月「
田「...てめえさっきからうるっせんだよ」
澤「田中。」
貴「...ええ、そうだよ。トスを上げた先に誰も居ないっていうのは心底怖えよ」
私が悪くないにせよ
私たちの間には信頼なんてものがないから
トスを上げてもそこには誰もいないんだ
それがまたなるのが怖いんだ
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作者名:歌姫 | 作成日時:2017年8月21日 10時