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人生万事塞翁が虎 ページ2

いつも通りの探偵社___




貴「え...治君またいないんですか?」




そう聞く女性は赤川A

武装探偵社の一員だ



「そうなのよ」と困る事務員の女性にAは仕方ないと言うかの如く席から立ち上がり、扉の前へ歩いていく



貴「国木田く〜ん!治君探してくるね」

国「あの唐変木!!またいないのか!!?」



Aは国木田にそれだけを告げて扉を開け階段を降りていく





貴「もう...また川かな...」



Aは一人、靴のかかとを鳴らしながら川へと向かって行く





「ふんふんふ〜ん」


川へつき当たりを見渡していると、聞きなれた声が聞こえてきた


そこには服を水で濡らしながらもこちらへ歩いてくる同僚の太宰治がいたのだ



貴「あー!治君、いたー!!」

太「おやAではないか。私を迎えに来て呉れたのかい?」



呑気にこちらへ向かってくる太宰にAは直ぐ様ハンカチを取り出し太宰の顔へとやる





貴「もうまた入水してたんでしょ!」




こんなに濡らしてっとぷんぷん怒るAは優しく太宰の顔などを拭っていく

Aの身長からしたら太宰の顔を拭くには少し背伸びをせなければならない。
健気に己の為に拭くAを太宰は微笑ましく目に移していた







本当は君に私を見て欲しくて川に入ったなんて...ね

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作者名:歌姫 | 作成日時:2019年5月23日 22時

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