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『あー、めちゃくちゃ撮ったねぇ…』

軽く100枚くらいは撮ってる


て「うわぁ…このショットいいわぁ…」

り「このしばゆー顔やばすぎ笑」

し「りょうくん、それちょうだい」

ゆ「このショットもいい感じだよ。」

『めちゃいいやん。私にも後で送って!』


お互い撮った写真を見せ合いっこして、まだまだ卒業式の余韻に浸っていたら

りょうくんが突然、私に耳打ちしてきて


り「そういえば、としみつには気持ち伝えたの?」


ぎくっ…

その名前…今出ますかぁ…

『あー…うん…まだ…だけども…』


私には片思いの人がいる。


鈴木俊光


彼とは幼稚園の頃から一緒で、その後も小学校、中学、高校と一緒だった。

ずっとずっと好きで…今日が卒業式だから

思いを伝えようと思っていた…けど…

なかなか勇気を出せずにいた。

なんて思ってたら

り「あ、噂をすれば…」

『…あっ。』

としみつが私の方を見てこちらに向かっているのが見えた。

ご本人登場


と「A、ここにおったんか。めっちゃ探したわ。」

『あ、ご、ごめんね…』

と「昨日LINEで、話があるとか言っとったから…ずっと教室で待っとったのに…」

と頭をかきながらいうとしみつ。

ポンッ

『え?』

りょうくんに押されて

り「ファイトっ!行ってらっしゃい!」

『う、うん…。じゃ…じゃあ…行こうか。』


みんなに手を振って

私ととしみつは、誰もいない教室に向かった…。



















と「話って…?」

『あ、あの…さ…』


伝えようと思ったことあったのに…
いざ伝えようとすると緊張する…

だけど、後悔しないようにちゃんと伝えなきゃ…

『私…としみつのこと…』

といいかけたところで

ガラッ


「あれー?ここにいたのぉ?」

女子が入ってきた…


と「ごめん、ちょっと玄関で待っとってくれる?後で行くから」

「わかった〜!待ってるね!」

そう言って彼女は去っていった。


『…い、今のは…?』

嫌な予感がした…きっと彼女は

と「あー、おれの彼女…。」



あぁ…そうか…やっぱり…そうですよね…


と「で…話って?」


『あぁ…ええと…その…』


言えないよ…言えるわけがないじゃんか…こんなん…

なかなか何も言わない私を不思議そうに見つめるとしみつ







私はこの春、失恋した。

かなりの大失恋だった。

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Lucy-ruu(プロフ) - とっても引き込まれます。なんだか読んでてこっちももどかしい気持ちになるし、ドキドキします。更新楽しみにしています(^^) (2022年7月29日 18時) (レス) @page36 id: fa68ae75cb (このIDを非表示/違反報告)
まる - 続き気になりすぎます (2022年6月27日 4時) (レス) @page31 id: 785d131afe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ただの猫好き x他1人 | 作成日時:2022年5月8日 3時

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