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〜虫眼鏡side〜

今日、カフェで出会った女の子は
僕の初恋の人だった。

でも彼女は気付いていない。
というか覚えていないという表現の方があっているのかもしれない。

彼女が岡崎に帰ってきていると聞いた時
実は僕も会いたいと思っていた。

彼女との出会いは小学校の野球チームでの試合があった時
彼女はとしみつの応援で来ていた。

僕が途中で怪我をして、出られなくなって
悔しくて隠れて泣いていたら

A「大丈夫?これ…もし良かったら。」

そう言って僕にハンカチをくれた。

それがとても嬉しかった。

『ありがとう…。』
A「さっきのピッチング…めちゃくちゃ上手でかっこよかったよ!君、すごい上手なんだね!」

なんて、キラキラな笑顔で言われた僕はその瞬間
恋に落ちたんだ。

それから彼女が同じ小学校だってことに気づいた僕は
彼女を目で追った

学年が違うから、中々会えないけど

遠くで彼女を見て、密かに思い続ける
それだけでいいと思った。

彼女がとしみつのことが好きだということも
なんとなく察しがついていたから

それだけでいいと思っていた。

それから、中学も高校も被ることはなく
僕の初恋は小学校を卒業した時に終わったんだ。

高校でも、大学でも、紆余曲折してYouTuberになった時も彼女はいた。

でも心の中では、彼女のことが忘れられないでいたのかもしれない。

彼女が岡崎に帰ってきていると聞いてからずっと
あの時の気持ちが蘇ってきて、胸が高鳴ったのを覚えている。

僕も会いたいと思った…
けど…小学校以来接点がないし、連絡先も知らん僕が
会いたいなんて…キモイって思われそうだし…。


ずっとこのまま会えないままでいるんだろうな…

なんて、感傷に浸っていたけど…


こんな風に君とまた会える日が来るなんて
思ってもいなかった。

あのカフェで
君を見た時すぐに分かった

君は僕を忘れていたけど

それでもいい…

これからまた仲を深めていけたら

それはそれでいいと思えた。


「今度会えたら…何を話そうかな…」

うわ…今ニヤついてたかもしれん
キモっ…

そんなことを考えながら

宿泊先のホテルへと向かう。

47→←お久しぶりです



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Lucy-ruu(プロフ) - とっても引き込まれます。なんだか読んでてこっちももどかしい気持ちになるし、ドキドキします。更新楽しみにしています(^^) (2022年7月29日 18時) (レス) @page36 id: fa68ae75cb (このIDを非表示/違反報告)
まる - 続き気になりすぎます (2022年6月27日 4時) (レス) @page31 id: 785d131afe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ただの猫好き x他1人 | 作成日時:2022年5月8日 3時

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