検索窓
今日:6 hit、昨日:6 hit、合計:11,227 hit

35 ページ36

〜としみつさいど〜

モヤモヤした気持ちで眠れない日々が続いている。

『こんな時間か…』

今から二度寝したら起きれんくなるな…

今日もまともに寝れないまま、撮影のためオンエアハウスに向かう準備をする。

シャワーを浴びる前に

AからLINEが来とるかもしれんと思って確認するけど
今日も何もなし

ってか、会う予定してた日のLINEすら既読になっとらんし…
なんなん…アイツ…

…でもほんとに体調不良やったら…

とか思いつつ、準備を進める。


今日は撮影が立て込んでる。
こんな風に落ち込んでなんか居られない。

でも、ここ最近Aのことになるとどうも調子狂って
どうしても…上手くいかん。

俺らしくない…。

正直こんなにAのこと考えてしまうなんて、思っとらんかった…
俺には可愛い彼女がおる、彼女のことは好きなはずなのに…


なのに…あの時から
Aが岡崎に帰ってきとるって聞いた時から
ずっとAのことばかりで…


俺の気持ちを掻き乱してくる。
ただの幼なじみだと思っとったのに
こんな気持ちになるなんて思わんかった。


俺は…Aのことが…

好きなんかもしれん…。


やっと気づいたこの気持ちをどうすればいいのか分からんかった。


あぁ…またこのモヤモヤ…

…いかんわ。切り替えんと。


準備をし終えて、撮影に向かうため車を走らせる。


その時の俺は、このモヤモヤをどうかしたいって気持ちで
いっぱいいっぱいだった

ハッキリさせておきたかったんかもしれん…

Aの家に着き、チャイムを押すとしばらくしてから

A母「はいはーい…。あら!?としみつくん!?こんにちは!どうしたの?!」

おばさんが出てきた。

『こんにちは…A…います?』

と言うと


A母「あれ?あの子ったら…としみつくんにはなんもいっとらんのね。」

『え?』

A母「さっき、東京に戻るってことで駅まで送ってきたところじゃんね。」

…頭が真っ白になった。

Aはもう帰った…?俺にはなんも言わんかった…


それほど…それほどAは俺のこと…

気持ちを抑えて、おばさんに挨拶をして
Aの家を出る。



わかったことは

Aはもう、俺のことが嫌いなんだってこと。

じゃなきゃ、未読無視もしないし、俺に何も言わずに東京に戻るなんてしないと思う。


苦しい…。
こんなに苦しい気持ちになるなんて思わんかった。


俺はそれほどAのことが…

好きだったんだな…。

36→←34



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (29 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
85人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Lucy-ruu(プロフ) - とっても引き込まれます。なんだか読んでてこっちももどかしい気持ちになるし、ドキドキします。更新楽しみにしています(^^) (2022年7月29日 18時) (レス) @page36 id: fa68ae75cb (このIDを非表示/違反報告)
まる - 続き気になりすぎます (2022年6月27日 4時) (レス) @page31 id: 785d131afe (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ただの猫好き x他1人 | 作成日時:2022年5月8日 3時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。