恋人になれなかった僕達は【としみつ】

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ドライブに来たけども…

さっきからお互いに無言。

なんか、何話せばいいかわからなくて…
色々考えてるけど、緊張で思いつかない。

どうしようっと思ってたら

と｢親父さん大変だったな…。｣

先に沈黙を破ったのはとしみつだった。

『あーうん。』
と｢事故にあったって聞いてさ…驚いたけど。無事でよかった。｣
『ほんとに。焦った。』
と｢だよなぁ…。昔、めちゃくちゃ遊びに連れてってもらったもんなぁ…｣
『あー。川遊びとかね笑』
と｢そう！うわぁ…バカ懐かしい。｣
『一緒にお魚釣って、キャンプして…』
と｢そうそう！うわぁ…思い出すわぁ…｣

なんて懐かしむとしみつ。

『楽しかったよね。』
と｢お前、釣ったばっかの魚見て泣いとったよな？｣
『泣いてないもん…あれはとしみつが脅かすから…』
と｢魚持って追いかけただけなのに？｣
『魚持って追いかけられたら、泣くでしょ！今は平気だしっ。』
と｢おもれぇ…笑 あぁ…そんなこともあったな…笑｣

ちっちゃい頃は、としみつの家族と一緒に色んなところ行って
遊んだり、泊まりに行ったり

家族ぐるみで仲が良くて

今でも、うちの母ととし母が女子旅に行くくらい
交流がある。

子供たちは大きくなると徐々にそういうことしなくなるけどね。


と｢小学5年くらいが最後だったけ？一緒に旅行行ったの。｣
『あーそうだね…』
と｢そっから行かなくなったよな…｣
『としみつが嫌だって言うからさ…次の年は無くなったんだよ。』
と｢あれ、そうだっけ？あぁ…確かにそうだった気ぃするわ！｣
『反抗期酷かったなぁ笑 来年もいけると思って楽しみにしてたのに…としみつがキレるから…。』
と｢それは我ながら思う笑 何があった？ってくらいキレてたもんなぁ…｣

その時のとしみつ曰く
としみつ兄と私が隣になってて仲良くしてたからって

って言ってたけど。としみつは忘れたらしい。

なんだか、寂しいね。

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