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『ぶ…ぶつかっちゃってごめん…じゃ、じゃあ…』
と言って慌ててその場を去ろうとすると
と｢ちょっと待てって…｣
『…え。』
としみつに腕を捕まれた。
と｢なんで逃げる？俺そんなに嫌われたんか…？｣
と言って、悲しそうな顔をしながら頭を搔くとしみつ。
『逃げたわけじゃ…』
と｢逃げとったやん…｣
あれはどう見ても逃げてたな…
自分でもなかなかに苦しい言い訳だと思った。
『ごめん…』
と｢ごめんとか…なんだよ…｣
ため息をついて
と｢わりぃ…。でも…なんもわからんで避けられるの傷付く…。俺、嫌われるようなことした？｣
と言って、私の方を見つめるとしみつ
鼓動が早くなるのが分かる。
としみつのことが好きだった気持ちが…また蘇ってきてしまう…
『としみつのこと嫌いになったことなんてない…』
と｢じゃあなんで、俺の事避けてた？｣
『そ、それは…』
確かにあの件以来、ずっととしみつを避け続けていたことは確かだ
まだ、としみつを好きでいてしまう気がして…嫌だったから。
気持ちを封印するためにしたこと…
それをとしみつは、嫌われたと思っているようだ。
そんなことない…むしろずっと好きだったのかも…しれない
忘れようとしたけど忘れられなかった…私の初恋の人
そんな人のこと…嫌いになるはずがないじゃんか…
でも、なんていえばいい？
そんなことストレートに伝えられたらどれだけ楽なのだろうと
思ったことあるけど
もう、傷つくのは嫌なんだよ…。
『その…私も…上京するし。いつまでもとしみつに甘えてばかりはいられないなぁって…思って…』
精一杯考えてひねり出した言葉がこれだった。
私の言葉を聞いたとしみつは
と｢…お前。そんな理由で俺の事避けてたって事？｣
『そ、そう…。としみつには昔から色々と支えられてたから…こんなんじゃいかんな…って思ってさ…』
さすがにおかしいか？この言い訳。
なんて思ってたら
と｢…ふっ…なんそれ…笑 ｣
としみつが笑った！！
と｢あぁ…もう！ほんとにさぁ…嫌われたかもしれんってずっと思っとったんからな？｣
『ご、ごめん…。』
と｢そんなん、気にする必要ないやん…。避けられる方が嫌だったわ…。｣
よく考えてみて逆の立場だったら嫌だったかもしれない…
なんも言わずに避けられたら、そりゃ嫌だよね。
としみつも変わらず私のことを思ってくれてたのに、悲しませてしまった。
かなり反省してる。
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Lucy-ruu(プロフ) - とっても引き込まれます。なんだか読んでてこっちももどかしい気持ちになるし、ドキドキします。更新楽しみにしています(^^) (2022年7月29日 18時) (
レス) @page36 id: fa68ae75cb (このIDを非表示/違反報告)
まる - 続き気になりすぎます (2022年6月27日 4時) (レス) @page31 id: 785d131afe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ただの猫好き x他1人 | 作成日時：2022年5月8日 3時
