万次郎に依存されています【ヤンデレ】 (ページ2)

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『万次郎ヤダ！辞めて···！！』

｢俺ちゃんとオネダリの仕方
教えたよね？？｣

ニコニコと黒い笑を浮かべる万次郎。

私にはオネダリすることも
写真を送られることも
地獄でしかなかった。

『万次郎嫌い···
意地悪な万次郎は大っ嫌い···』

｢···は？？｣

数秒間黙りが続いたかと思うと
万次郎は凄く驚いた顔をして
私の肩を強く持ってきた。

『痛いよ！！離してっっ！！』

｢おい、取り消せよ...。今言ったこと！！
ほら、はやく！！｣

『うぅ"っ』

鬼のような顔で私の瞳を見つめてくる万次郎。

今までで1度も見たことない
万次郎の鬼のような顔に思わず
変な声が出てしまった。

『···万次郎怖いよっ！！』

私は万次郎の手を振り払って勢いよく
立ち上がった。

それから早くその場から離れようと、
万次郎から背を向けた

｢おい、待てよ！！
Aは俺を置いていくの··？？｣

『···』

私は怖くて振り向くことが出来なかった。

｢A、行かないで？なんで俺から離れるの？？
やっぱり···Aはあいつの方がいいんだろ！！｣

万次郎は怒鳴り声をあげた。

万次郎が凄く怒っていることは
顔をみなくても分かった。

けど、このままだと万次郎に
殴られるのが目に見える···。

私は震える足を1歩前に出した。

｢····分かった。
俺死ぬ···。｣

『···は？』

"死ぬ"という言葉を聞いて
私は思わず万次郎の方を見てしまった。

万次郎は｢やっと俺の方見てくれた♡｣とニヤニヤ
していた。

｢今日中にAが俺の元へ帰ってこなかったら
俺死ぬから｣

『···どうせ、嘘でしょ···』

私は引き止めるための嘘なんでしょ···？？

嘘だよね····。

···嘘に

決まって····。

｢どうせAは俺から離れられない｣

余裕な笑みを浮かべる万次郎。

ほら、やっぱり嘘だよ···。

私はまた万次郎に背を向けて、
走り出した。