第二話「愛らしい」 ページ3
cnside
今日は俺のために町の人が餌食をくれる日
俺は……この日を待ちわびてた。
やっと、あの少女が来てくれる
ずっと、近くで見てきた…
って言ってもあっちから
俺の姿は見えないし
言葉も聞こえない、
愛を耳元で囁いても
聞こえないのは
とっても不便だったけど、…
君は１回俺と話してくれたんだよ、？
記憶はなかったとしても別にいい
あの子がいるなら俺は別にいい
そのために
人から嫌われるようにしたんだから…
親からも町の人達からも…
心がとっても踊ったよねぇ、
みっどーとかからは引かれちゃったけど
でも別に一緒に過ごせるならなぁって
まだかなぁと待ってると
部屋に眩しい光が俺の目を刺激する、
「まぶしｯ…」
こんな眩しかったっけ、そう思ったが
あの子を見ればどうでも良くなった
白い肌、紫の長い髪、ピンクの唇…
やっと俺の願いが叶った、
やっと自分の元に置くことができる
喜びの感情を表に出さないように
「君が今年の餌食？」
と、聞くと肩を震わせて驚いていた、
その様子がとても愛おしくて、…
思わず微笑んでしまったが、相手は
まだ目を瞑ったままだから別に見られては無い
「目…開けていいけど」
そう言うと少女……いやAは
恐る恐る目を開けてキョロキョロとし始めた
……可愛い
様子を見てるとなんか顔にこいつやばみたいな
表情してたから失礼だぁって言うと
すごい怖がっていた……それも可愛い、
お互い自己紹介をした、
気に入ったから同居するって
言うととっても混乱してた、
とっても可愛い……
ご飯を作ると言ってその場所を離れて
扉を閉めた後
「いっぱい愛してあげるからね、…」
俺はそう言って、ご飯の準備に取り掛かった
続く
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