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2話目 ページ6

これはアースラ様が私に課した試練なのだろうと、この時初めて気がついた。

ヴィランズなんだから、弱点なんてあってはいけない。
私は成長しなくてはいけない。
アースラ様にお仕えするヴィランとして。


『…わかりました。その任務、是非ともわたくしめが成功させてみせましょう。』

アースラ「Aならそういうと思ったよ。さっそく今日の夜に行ってもらう。人間界にいるときは人の姿だから、それなりに魔力を使う。今のうちにゆっくり休んどきな。
ジョー、軽く説明と打ち合わせを先に済ましときな」

へーい、という気だるそうな声が岩陰から聞こえてきた。

やっぱりいたのか。

『お心遣い感謝致します。失礼します。』


軽く一礼して下がり、ジョーの声がした岩陰に行くと、岩にもたれかかりながら気だるそうにこちらを見た。

エイト「行くんだな、お前。」

『アースラ様からのご命令なんだ、行くに決まってる。』

エイト「…俺ら以外のリクルーターもいるけどな。せいぜい頑張れよ、人見知りクラゲ。」

ふっとジョーが嫌な笑を浮かべた。


え?人間だけじゃない?

『それを先に言っておいて欲しかった…!』









海の中では特に変化もないが、夜がきた。


魔法で完全に人間の形になった私達は、とある施設に来ていた。

エイト「なんかお前、歩き方ふわふわしてるけど大丈夫か?」

『泳いでいた時の癖が抜けてないだけ、気にしないで。
それよりジョーの方こそ、魔力が枯渇して苦しくなったら言うんだよ。いつでも魔力分けるから。』

エイト「…お前の不安定な魔力じゃ不安しかねぇけど。」

相変わらず見栄の張合いが凄い。


『ここがリクルートする場所?大きい門だね。』

少し歩いて着いた入口には豪勢な門が構えられていた。

エイト「あぁ、この施設の場所を借りてやってんだ。俺らがしばらく世話んなるのはあそこのタワテラっていう建物だ。」

そう言ってジョーが指さした先には大きなお城のような建物。

月がよく似合いそうだ。


エイト「灯りがついてるってことはもう他のリクルーターも来てるってことだ。さっさと行くぞ。」


他のリクルーター、大丈夫だろうか。

ちゃんと話せる?上手くいくかな?


エイト「…まあ、その、なんだ、不安なら俺の後ろに隠れてていいから。
お前が心配するほどお固いヤツらじゃねーし大丈夫だと思うけどな。」


さすがジョー、相手の心を読むのが上手い…。


エイト「いやお前顔に出てんだよ…」

『えっ』

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はるまき(プロフ) - 続きが気になる... 更新待ってます! (2022年10月4日 0時) (レス) @page43 id: 7c9c8aed08 (このIDを非表示/違反報告)
猫目石(プロフ) - 続きが、、、、気になる、、、 (2020年9月27日 14時) (レス) id: 5676b10c1c (このIDを非表示/違反報告)
ラム - 続きが気になる (2020年5月13日 10時) (レス) id: 53f56e15b5 (このIDを非表示/違反報告)
リンネ - いつも更新楽しみに待ってます!これからも頑張って下さい! (2018年12月27日 17時) (レス) id: 679ef415fd (このIDを非表示/違反報告)
悪魔のクリオネ(プロフ) - 与太さん» こんな面倒くさい訂正にも丁寧に答えてくださり、ありがとうございます!ずっと応援しますし、更新待ってますね! (2018年12月12日 20時) (レス) id: 1aaac5e030 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うみ | 作成日時:2018年11月7日 17時

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