はじまりのお話2 ページ2
顔が水の中に入った。
苦しいし、目が痛い。
それでも歩みは止めないし、目は瞑らない。
夕日が緩やかに反射して美しかった。
これがほんとの海底散歩、なんてくだらないことを考えた。
もうダメだ、酸素が足りない。
頭がぼーっとしている。
それでもまだ、もっと深くに。
そう思うと足は不思議と進んだ。
しかし、次の瞬間足は止まった。
いや、動かなくなった。
目の前に、人のようなタコが現れた。
？｢アンタ人間だね？こんな所で何してんだい。｣
死ぬ前に見るのが喋るタコさん。
なんてファンタジーな幻覚…。
？｢おいおい無視してんじゃないよ！…ってそうか、人間は海では呼吸が出来ないんだったねぇ、ほら。｣
ぱちん、とタコさん？が指を鳴らすと、一気に肺に酸素が入ってきた。
…？酸素が？入ってきた？
『…！ｺﾞﾎｯｹﾞﾎｯ…ﾊｧ、…は、え？』
なんだか酸素に懐かしさを覚えてしまった。
酸素と別れてまだ数分くらいしか経っていないが。
『あの、あなた、は…？』
？｢アハハ！ワタシの質問を無視するとはいい度胸してんねェ！
まあいい、ワタシはアースラ。久々に違う海に顔を出しに来たらたまたまアンタを見つけてね、ここいらで人間なんて珍しかったから様子見に来たんだよ。｣
あぁ〜、うん、よくわからん。
『えーっと、私は青生Aと申します。今まさに死のうとしてた所をあなたに助け出されてしまいました。』
アースラ｢ふ〜ん…自ら命を断つなんて人間は馬鹿なことをするねぇ。
死にたかったんなら今ここで殺してもいいけどそれじゃつまらないだろう。
せっかくこのワタシが気まぐれで助けてやった命だ、どうせならワタシの為に使うってのはどうだい？｣
『？？？』
え、一思いに殺してくれない感じ？てっきり｢あ〜邪魔して悪かったねぇ〜んじゃ続きどうぞ〜｣的な感じになると思ったんだけど。
アースラ｢ワタシは海の魔女だよ、手下は多いに越したことはないのさ。
今のはワタシの手下になりな、って話しさ。まあ拒否権はないけどねぇ…。｣
ふふっと笑ってから彼女？はまた指をぱちん、と鳴らした。
『え、え？！うぁ…！』
突然海流が起こり、私はたちまち飲み込まれていった。
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はるまき(プロフ) - 続きが気になる... 更新待ってます！ (2022年10月4日 0時) (
レス) @page43 id: 7c9c8aed08 (このIDを非表示/違反報告)
猫目石(プロフ) - 続きが、、、、気になる、、、 (2020年9月27日 14時) (レス) id: 5676b10c1c (このIDを非表示/違反報告)
ラム - 続きが気になる (2020年5月13日 10時) (レス) id: 53f56e15b5 (このIDを非表示/違反報告)
リンネ - いつも更新楽しみに待ってます！これからも頑張って下さい！ (2018年12月27日 17時) (レス) id: 679ef415fd (このIDを非表示/違反報告)
悪魔のクリオネ(プロフ) - 与太さん» こんな面倒くさい訂正にも丁寧に答えてくださり、ありがとうございます！ずっと応援しますし、更新待ってますね！ (2018年12月12日 20時) (レス) id: 1aaac5e030 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うみ | 作成日時：2018年11月7日 17時
