番外編7 喧嘩(2) ページ48
「ちょ、離してよ。」
涙目になっていたさあやのところに行こうと腕を振り払うが、すぐに捕まれてしまう。
「えー、桐嶋くん私とカラオケ行くって言ってたよねぇ?
春野さんなんかほっとこうよー
私にしないっ?///」
甘えたように顔を近づけてくる女子に嫌悪感と吐き気を覚える。
「離してって...言ってるだろ!」
大声で怒鳴ると女子は驚いて後ずさった。
「そ、そんなに怒らないでよぉ。」
掴んでいた腕をぱっと離すと上目遣いで頬を染めて言う。
「でも...私、本気だよっ?
私と付き合わない?」
迷いは一切なかった。
「ごめん。
やっぱり、僕が好きなのはさあやだから。」
これ以上さあやを一人にすることはできない。
急いで教室に戻るとそこにはさあやが一人で座っていた。
さあやは泣いていたようでハンカチを持って俯いている。
「さあやっ...!」
「いく...やっ?」
ぱっと顔を上げたさあやの目は赤くなっていた。
「ごめんっ...。」
なんて言えばいいのかわからなくてただ謝った。
「...あの子に告白された?」
「...うん。
でも...」
「私はもういらないっ....?」
「えっ....。」
驚いて目を見開くとさあやはボロボロと大粒の涙を零していた。
「あの子と付き合うから...
だから行っちゃったの...?」
「違う...。」
「ごめん。
ごめんね、郁弥...。
あんなことして...。」
泣きじゃくるさあやをぎゅっと抱きしめる。
「違う...。
告白されたけど断った。
昼のはちょっと怒ったけど...もう怒ってない。
別れようとも思ってない。
僕こそ...ごめん。」
「..よかった...。」
ホッとしたようにさあやの力が抜ける。
「ごめんね...郁弥。」
「僕も...ごめん。」
僕たちは顔を見合わせるとそっとキスをした。
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「仲直りしたんだねぇ、郁弥。」
「まぁね...。」
「結局、喧嘩の原因は何だったの?」
「...プリン。」
「...はぁ?!」
「プリンの...取り合い」
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まいまい☆ - おそ兄大好き。(元、一松大好き。)さん» ありがとうございます。よろしくお願い致します。 (2019年8月9日 21時) (レス) id: e4e68df0f1 (このIDを非表示/違反報告)
おそ兄大好き。(元、一松大好き。)(プロフ) - イベントに参加して頂きありがとうございます!お気に入り登録と評価させてもらいました。時間があれば作品も読ませてもらいます。 (2019年8月9日 6時) (レス) id: 254ec47258 (このIDを非表示/違反報告)
まいまい☆ - http://uranai.nosv.org/u.php/novel/vonvon/ (2018年12月27日 15時) (レス) id: c479711da3 (このIDを非表示/違反報告)
まいまい☆ - 不快になられた方々、申し訳ありませんでした。許されないことをしてしまったので前みたいに読んでくださいとは言えませんが、一応続きはのせておきます。 (2018年12月27日 15時) (レス) id: c479711da3 (このIDを非表示/違反報告)
まいまい☆ - 江梨もぐさん» はい!わかりました!リクエスト、ありがとうございます! (2018年12月8日 21時) (レス) id: c479711da3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まいまい☆ | 作成日時:2018年10月30日 21時