レインボープール【1】

告白（2） ページ30

『ピー！』




スタート台に乗り、ゴーグルをかけて、帽子をかぶる。





隣を見れば驚いた顔をしているハルがいる。







｢郁、弥....？｣









｢ハル...僕さ、これに勝ったらさあやに告白しようと思ってるんだ。｣






｢だから...負けない。｣







ハルの返事を聞く前に合図があり、体制を整える。









『take your mark』






息を吸い込み、神経を集中させる。









『ピｯ！』






音と共に水に飛び込む。







いつもより調子がいい。








隣を見れば、少し前にハルがでている。








負けるわけにはいかない。





ぐっとスピードをあげる。









ハルに少し遅れてターンに入ったその時、









｢郁弥くんっ...！｣









さあやの声が聞こえた。









｢頑張って...！！！｣









それを聞いてさらに加速する。









ハルに...勝つ！









｢ぷはぁ...！｣









息を整えながらボードを見上げる。









｢...っ！｣









『 1 桐嶋郁弥

　 2 七瀬遥 』





確かに1位に名前がある。





胸に喜びが溢れてくる。









｢...やった....！｣






喜びをかみしめてしるとハルから声を掛けられた。









｢おめでとう。郁弥。｣





一種に泳いだことでハルに対する嫌な思いがなくなっていった。









｢...ありがとう。｣






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すいません。

駄作者の都合により、2週間程更新が不定期になってしまいます。

とりあえず2週間経てば、また1日1話更新していくと思うのでよろしくお願い致します。

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