レインボープール【1】

気持ち（3） ページ13

泳ぐ。

水を切って...。
バック、ブレ、バッタ...
そしてフリー。
ハルの...泳いでいた...。

｢ピッ｣

｢ぷはぁ！はぁっ、はぁ...。｣

｢えと...、はい。｣

春野さんがタイムを見せてくれる。
...まぁまぁかな。
普段通り。
反動をつけてプールサイドへ上がる。
周りを見ると2人目のタイム測定に移っていた。

｢あ、あのっ、桐嶋...くん！｣

｢...何？｣

少しぶっきらぼうになってしまったが仕方がない。
あまり女子と話す方ではないのだ。

｢き、昨日は...すいませんでした。｣

｢いいよ。別に...。気にしてない。｣

ハルのことは気にしてないと言ったらうそになるけど、春野さんのことは...

気にしてた。
好き...だから。

｢それで、もし時間があれば練習終わった後、少し話してもいいですか？｣

話...？
たしか今日の予定は空いているはずだ。

｢...いいけど。｣

｢！！ありがとうございます!｣

というか...。

｢敬語、やめてよ。同い年でしょ。｣

｢え、と...、｣

｢...郁弥でいーよ。｣

｢じゃ、じゃあ私も...さあやで...///｣

顔が赤いような気がするけど...。
気のせいだよね。

｢それじゃ、｣

｢うん！待ってるね、郁弥くん！｣





....思ってたより名前呼びは
どきどきするかも...///

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