1.プロローグ ページ1
漆黒の夜空に、稲光がびりびりと空気を裂き、世界の終わりを告げる火柱のように雷がたびたび落ちる。
雷鳴が轟くなか、日本庭園の灯籠に、突然火が灯された。
そのともし火は、リンが燃えるがごとく、あやしい光を放ちながらゆらゆら揺れている。
「鬼の火が灯ったか。」
暗闇の中からひとりの男が灯籠に近づいた。
「今すぐ狼煙をあげて他の者にも伝えなければ。」
黒い軍帽から覗く瞳は炎をイメージさせるような金色と朱色。
真っ黒なタイトな軍服にブーツ、鴉のような黒い羽織を身に纏った男が腰から刀を抜いた。
漆黒の皮手袋に握られた刀が赤色に光っている。
「火をあげろ。」
すると、灯籠の火が青白く一層燃え上がった。
庭の木の枝から飛び立った鴉の『要』が、庭に立つ男の肩に止まる。
「皆にも伝えろ、鬼がまたこの世に再来したと。」
そう言うと、要がカァーッと力強く鳴き、暗闇へと飛んでいった。
時は令和。
世界は国同士でいがみ合い、異常気象による災害が各地で相次ぎ、ウイルスの害悪によって生命の危機がさらされている、この時代。
100年前に滅せられたはずの鬼が、時を経て再び現代に現れた。
これは現代鬼殺隊炎柱、煉獄杏寿郎の物語。
新時代の扉が今、ここに開かれる。
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favo(ふぁぼ)(プロフ) - 柚葉さん» 柚葉ちゃん!お久しぶりです☆ありがとう〜😆またちょっとずつ書いていくのでよろしくねぇ☆ (2022年12月22日 7時) (レス) id: 507a9cc00c (このIDを非表示/違反報告)
柚葉(プロフ) - ふぁぼちゃん、お久しぶりです。完結おめでとうございます。これからも頑張ってね😆 (2022年12月22日 4時) (レス) @page50 id: d20b43a216 (このIDを非表示/違反報告)
favo(ふぁぼ)(プロフ) - チェケラさん» こんばんは!チェケラさん、コメントありがとうございます!わー!大好きって言ってもらえてとっても嬉しいです!ありがとうございます!少しずつの更新で待たせてしまい申し訳ないですが、頑張りますのでどうぞよろしくお願いします! (2022年12月14日 0時) (レス) id: 507a9cc00c (このIDを非表示/違反報告)
チェケラ - コメント失礼します! favoさんの小説毎日読ませてもらっています!favoさんの小説とっても大好きです! これからも連載頑張ってください! (2022年12月12日 21時) (レス) @page27 id: df31792cbc (このIDを非表示/違反報告)
favo(ふぁぼ)(プロフ) - gn001yukaringoさん» わぁ〜!コメントありがとうございます!とても嬉しくて、また頑張ろうと思えました。ありがとうございます!完結まで頑張りますので、どうぞよろしくお願いします! (2022年6月16日 20時) (レス) id: 8138f7760d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:favo(ふぁぼ) | 作成日時:2021年10月7日 18時