S級クエスト 6 ページ8
ラクサスが2階の奥へと消えたことで、本来の活気を取り戻したギルド。
そのカウンターで、ルーシィとAは先程のマカロフの言葉についてミラに尋ねていた。
「ミラさん。2階には上がっちゃいけない…って、いったい何の事ですか?」
「あぁ、アレね。ルーシィやAにはまだ早い話なんだけど、2階のリクエストボードには、1階とは比べものにならないくらい難しい仕事が貼ってあるの」
ミラはグラスを磨く手を一度止め、ルーシィたちの座っている席の前に立つ。
「S級の
一瞬の判断ミスが死を招くような危険な仕事よ。その分、報酬もいいけどね」
「うわぁ…あたしにはちょっと無理かなぁ」
「私も、あんまり危険なのはちょっと…」
冷や汗をかいて萎縮する2人の姿を可愛く思ったのか、ミラがクスッと笑みを零した。
「大丈夫よ。S級の仕事はマスターに認められた魔導士しか受けられないの。
資格があるのはエルザにラクサス、ミストガンを含めて、まだ5人しかいないのよ」
「へぇ…S級への道って、かなり狭き門なんですね」
「S級なんて目指すものじゃないわよ。本当に命がいくつあっても足りない仕事ばかりなんだから♡」
物騒な話をにこやかに語るミラに「みたいですね…」とルーシィが相槌を打っていると、リクエストボードの前で再び議論していたアルジュナと鈴鹿御前がAの名を呼ぶ。
「マスター!そろそろ仕事に向かいましょう!」
「博物館の警備と魔物討伐、どっちがいいー!?」
「いつの間にか2択になってる?!ちょっと待って、すぐそっち行くから!」
Aは慌てて椅子から降り、ミラとルーシィに簡単な挨拶を述べてサーヴァントたちのいるほうへと駆けていった。
「何だかんだで良いトリオですよね、あの3人」
「あら、ルーシィたちだって負けてないと思うわよ?ナツへのツッコミとか、息ピッタリじゃない」
「そこ褒められても全然嬉しくなーい…」
色々ありすぎたせいで
「ルーシィもお仕事?」
「いえ、今日はもう帰ります。おやすみなさい」
そう言ってギルドを出発し、通り慣れてきた家路を辿るルーシィ。
帰りついた家に自らのチームメイトが居ることなど、この時の彼女には知る由もなかった。
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーアルファベット
X
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
92人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紅 - とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (9月15日 7時) (レス) @page50 id: b3496c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)
空思鳴(プロフ) - 暇だと思ってるマンさん» 励みになるコメントをありがとうございます。いつかやってみたいと思っていた組み合わせなので、書いていてとても楽しいです(設定の擦り合わせなどは大変ですが…)。多忙につき少しずつの更新になりますが、楽しんでいただけたら作者としても幸いです。 (2021年1月20日 3時) (レス) id: 962df50755 (このIDを非表示/違反報告)
暇だと思ってるマン(プロフ) - とても面白いです!FateとFAIRYTAILは系統が似てるのでとても合っていますね!!更新、楽しみに待っています! (2021年1月8日 18時) (レス) id: 92ab665feb (このIDを非表示/違反報告)
空思鳴(プロフ) - りんりんさん» こんにちは。温かいコメントをありがとうございます。今後も少しずつ更新していく所存ですので、最後までお付き合いいただけると幸いです。 (2020年12月10日 20時) (レス) id: 962df50755 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - こんにちは!初見で一気に読み進めました!更新、楽しみにしてます! (2020年12月10日 20時) (レス) id: 7fd268645f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:空思鳴 | 作成日時:2020年12月9日 1時