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聖杯戦争。
それは7人の魔術師が、彼らが召喚した歴史上の人物ーーサーヴァントと共に、万能の願望機である聖杯を求め闘いあう戦争のこと。
7人の魔術師ーーマスター達には、令呪というそれぞれのサーヴァントを従わせる3回だけの絶対命令権が現れる。
サーヴァントは例外はあるが基本7つのクラスに分けられており、セイバー、アーチャー、ランサー、ライダー、キャスター、バーサーカー、アサシンのクラスで一騎ずつ喚ばれる。
それらに入りきらないサーヴァントはエクストラクラスとして、ルーラー、アヴェンジャー、フォーリナーなど様々なクラスに当てはめられ召喚される。聖杯戦争には監督役がいて、聖杯戦争を管理する。……………
桂がページをめくっていくと、最後のページに召喚術式が書いてあった。
床に描かれた魔法陣は召喚に必要らしい。
ならば、後は召喚のために必要な原料を入れ、術式を唱えるのみ。
サーヴァントを喚べば、聖杯戦争に参加しなければならないのだろう。
私は聖杯戦争に参加する。令呪が宿ったのだから。
ーーー後戻りはできない。覚悟の上だ。
カレンには申し訳ないが、私も聖杯戦争に参
加する。聖杯を再び破壊し、あの泥を消す。
願望の万能機ならば壊すことだってできるだ
ろう。なぜなら以前一度壊されているから。
素人の私にはできることは無いだろうが、
それでも守りたいものがある。
なぜ壊された聖杯が戻って来たのか。その謎
は頭の中にずっと残るが、戻って来たなら再
び壊すまで。
私が聖杯にかける願いは、聖杯を破壊すること。
さぁ、存在を賭して闘おう。
負けた方が消え去るまで。
『素に銀と鉄。礎に石と契約の大公。降り立つ風には壁を。王冠より出て、王国に至る三叉路は循環せよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。繰り返す都度に五度、ただ満たされる刻を破却する。』
部屋に風が満ち始め、強くなっていく。
やはり私は魔術師、いや魔術使い。私は魔力を大量に持つようだ。滝のように魔法陣へと流れていく。
『ー告げる。汝の身は我が元に、我が命運は汝の剣に。聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ。』
願わくば私に合った英霊をーー
共に人々を救うことに賛同してくれる英霊をーー
『誓いを此処に。我は常世全ての善となるもの。我は常世全ての悪を敷くもの。汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ、
天秤の守り手よ……!! 』
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にに(プロフ) - ありがとぉう!!私、頑張る!!!!!! (2021年8月25日 17時) (レス) id: aa61a44260 (このIDを非表示/違反報告)
ひらめ(プロフ) - もけぺんさん» 面白いです!!これからも応援させていただきます!!!! (2021年8月25日 17時) (レス) id: da5ae24658 (このIDを非表示/違反報告)
もけぺん - そうですよね……言峰さんとか天草くんとか……Fateだとなんか暗いところにいるイメージします笑 (2021年8月24日 14時) (レス) id: aa61a44260 (このIDを非表示/違反報告)
あいでっと(プロフ) - 神父って怖いイメージあるよね… (2021年8月24日 7時) (レス) id: 81182bc18e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぺんぎん | 作成日時:2021年8月24日 6時