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ロビーへと入ったその瞬間。
「マスター危ない!!」
天草が前へ飛び出して、奥から放たれた衝撃波を斬り払う。
幸い第2陣は来ず、(桂)たちは警戒しながら奥を見つめた。
すると、奥から二人分の足音が聞こえてくる。
やがて奥から出てきたのは、金髪の青年と符、フードを被りその可憐な容貌に似合わない無骨な斧を持つ少女だった。
「やっほー、こんにちは!皆さんは聖杯戦争のマスターさんでしょ、それにそこにいるのはサーヴァントの人だよね!
俺はフラット・エスカルドスだよー、本名はもうちょっと長いけどそれはそれ。」
そこまで一気に喋ったフラットは一息つき、
「いきなり攻撃してごめんねー、どうしたのー?」
と(桂)たちに聞く。
(桂)御一行は少しの間フリーズしていたが、やがて
「その…あなたが聖杯戦争のマスターで、そこにいらっしゃるかわいい女の子がサーヴァントの方…なのかな?」
と(桂)が呟く。どうやらその女の子が攻撃してきたようだった。
フラットはそれを拾い、
「そーだよー、君たちは誰?」
といとも簡単に身元を明かす。
それでいいのかフラット。
(桂)は慌てたように、
「あっごめんなさいまだ何も自己紹介してませんでしたよね、(桂)です、秋谷(桂)。私もマスターで、そこの黒髪の男の子と契約してます。
そして、銀髪ロングの女の子がカレンさんです。」
と未だ口を開かないお二人の代わりに自己紹介をする。
「そうなんだねー!よろしく〜」
フラットは不思議くんか。そういうイメージが(桂)に定着する。同年代だし敬語はいいか。
「………それで、あのねフラットくん。今日ここに来たのはあなた達と同盟を組むためなの。
今回の聖杯戦争は強力な何かがバックについてる。そして何組かのマスターとサーヴァントがそれについてる。
私達はそいつらに対抗してるんだけど、戦力が足りないの。
やつらはこの街を聖杯を使って呪ってるみたいで、このままだとこの街、もしかしたら世界まで壊されるかもしれない。
……お願い。私達に協力してほしい。何言ってんの、って思うだろうけど、一緒に呪いを阻止してほしい。この街を助けてください!」
そして深く頭を下げた。
フラットくんは暫く考えていて、
「……うん、いいよ!」
と一言快諾した。
そして後ろにいた女の子に向かって、
「グレイちゃんもそれでいい?」と聞く。
「………あ、ありがとう……!!!」
(桂)はもう少し色々言われると思っていたのでびっくりし、感激した。
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にに(プロフ) - ありがとぉう!!私、頑張る!!!!!! (2021年8月25日 17時) (レス) id: aa61a44260 (このIDを非表示/違反報告)
ひらめ(プロフ) - もけぺんさん» 面白いです!!これからも応援させていただきます!!!! (2021年8月25日 17時) (レス) id: da5ae24658 (このIDを非表示/違反報告)
もけぺん - そうですよね……言峰さんとか天草くんとか……Fateだとなんか暗いところにいるイメージします笑 (2021年8月24日 14時) (レス) id: aa61a44260 (このIDを非表示/違反報告)
あいでっと(プロフ) - 神父って怖いイメージあるよね… (2021年8月24日 7時) (レス) id: 81182bc18e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぺんぎん | 作成日時:2021年8月24日 6時