【Fate/Zero】例えこの身が朽ちても【ギルガメッシュ】 (ページ11)

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『…これは』

「おぉ！8人目の小娘ではないか！今ちょうど王のあり方について語っていたところでな」

愉快だと言わんばかりにライダーが僕に話す。
セイバーはやけにしおらしくなっているが、気にしないでおこう。
ふと見えた金色…、まさかとは思ったが

『あ…アーチャー…！！』

「よお小娘。わざわざ我が会いに来てやったのだ。感謝しろ」

『感謝するわけがない…！ライダー、僕も良いだろうか？』

「構わんが…それを持ってきたのは英雄王だぞ？」

『は？…まあいいか』

「まあいいかとは何だ、戯け」

『何だと…！？』

「まあまあまあ…とりあえず座れ」

僕はライダーの言う通り、座って酒を飲んだ。
いや、今凄くツッコミを入れたい事が起きた。アーチャーは宝具からカップを出したのだ。
解せぬ、そんな使い方をしてよいものなのか？

「征服王よ、お前は聖杯を手に入れて何がしたいのだ」

「んっ？…………受肉だ」

『はぁ！？』

ライダーはそうとう此処の世界が楽しめたのだろう。
そんな彼が羨ましくさえ思えた。
僕も…聖杯を手に入れられたら受肉をしたい。
ふと視線を感じた

『セイバー。何かいる』

「チッ…綺礼め。やりよったな…」

「皆、我と酒を交わそうではないか！！」

『何か飛んでくる…！』

予想的中。カップに飛んできたものが当たって中身がライダーにふっかかる。