フォルヴェッジ家の末っ子 フォルヴェッジ姉弟(※非恋愛、家族愛) ページ10
※Apocrypha時空。フォルヴェッジ姉弟の妹設定です。名前はカタカナの方が自然かと思います。
フィオレ姉さんもカウレス兄さんもルーマニアに飛ぶって言うものだから、当然私も付いていくことにした。
ユグドミレニアのマスターはまだ7人揃ってないし、あわよくば黒の陣営のマスターとしてこの聖杯大戦に参加できるかなー、とか思いながら。
それが、ルーマニアに着いた途端カウレス兄さんに令呪の兆しが現れると来た。
あわあわしながらフィオレ姉さんの知人の魔術師に触媒を譲り受け、兄さんは黒のバーサーカー、フランケンシュタインを召喚した。
『ずるいずるい！兄さんずるいよもう！』
「ずるいって…お前なぁ、バーサーカーの魔力消費量分かってないだろ！？あいつがちょっとでも動くと目眩がするくらい魔力持っていかれるんだぞ！？」
『…聖杯大戦、参加したかった』
「お前……いいか、これは命をかけた戦争なんだぞ？わかって言ってるなら、」
「カウレス、違うと思うわ」
そこに現れたのは、フィオレ姉さん。
「多分、あなたは単に参加したいのではなく…ユグドミレニアまで来て私達三姉弟で唯一マスターになれなかったことが、なんとなく蚊帳の外のような扱いを受けることが寂しいのよ。…そうでしょ、あなた？」
ここまで本音を命中させられると、ぐうの音も出ない。
『毎日会議で忙しそうで、話しかられないし。金魚の糞みたいに付いてきて、その上邪魔までしちゃいけないのはわかってるけど、でも』
寂しい、なんて、17歳にもなっていう言葉じゃない。けど末っ子らしく甘やかされて育って、ここまで姉さんと兄さんに構ってもらえてないのは初めてで、恥ずかしいけど、かなりこたえる。
「はあー…。あなたお前なぁ、そうならそうってはっきり言えよ〜」
「ふふ、貴方の言う通り毎日忙しくて自我を忘れそうな時もあるけど、貴方がそうやって変わらないでいてくれているから、私もこうして、姉として笑っていられるものですよ、あなた」
フィオレ姉さんには両手を握られ、カウレス兄さんには頭を撫でられ、きゅっと引き結んでいた口は、いつの間にかゆるゆるとにやついていた。
『…うん。私も出来ることをする。姉さん、兄さん、なんでも言って。お茶くらいは出せるから』
魔術師は冷酷でなければ務まらない。そういう職業だ。だけどフォルヴェッジ姉弟は違う。２人とも人間らしさを失わずに、とても暖かく優しいのだから。
だから私は、姉さんと兄さんが大好きだ。
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菜穂 - ロシェの双子妹設定でお願いします (2018年6月1日 18時) (
レス) id: 7818562d23 (このIDを非表示/違反報告)
菜穂 - リクエストでロシェの双子の妹とアヴィケブロンとロシェのお話お願いします (2018年6月1日 18時) (レス) id: 7818562d23 (このIDを非表示/違反報告)
七人の小人たち(プロフ) - 鈴々さん» コメントありがとうございます！励みになります(^^) (2018年1月14日 20時) (レス) id: f1c39b5493 (このIDを非表示/違反報告)
鈴々 - あの、モーさんのお話すごい良かったです！とても感動しました！これからも更新頑張って下さい！ (2018年1月14日 17時) (レス) id: 7035b4d7f6 (このIDを非表示/違反報告)
七人の小人たち(プロフ) - ご意見ご感想はこちらにお願いします。荒らし行為等はご遠慮下さい。 (2018年1月3日 22時) (レス) id: f1c39b5493 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マスター | 作成日時：2018年1月3日 19時
