まさかこの俺が ロビンフッド ページ29
『わっ！？』
「おいバカ、危なっ…」
「先輩！？」
どうやら足を踏み外しみたい。それを理解するより早く体が傾く。
そして、ガシッと支えられる感覚。
「なにやってんすかもう！危なっかしいたらありゃしねぇ」
『ご、ごめんロビン…』
しゅんとする私に、ため息をつく目の前の青年は、サーヴァント、アーチャー…真名を、ロビンフッド。
我がカルデアの最古参の十人のうちの一人で、よく助けてもらってる。こういう場面でも、もちろん戦闘場面でも。
「ったく、反省してるならいいんですよ俺は。下ろしますよ、マスター」
こうして怒っているようで、実はめちゃくちゃ心配してくれてることを、私は知っている。
ありがとう、と言って降ろしてもらう、が。
『いっ！？』
「ちょ、今度はなんすか？」
『足…くじいてる…』
「…ほんと、どーしょーもないっすねアンタ…」
さすがのロビンも今まで見たことのないくらいの呆れ顔だ。しかし彼の根本は非常に優しい青年で、すぐに屈んで背中を向け、ほら、乗った乗った、なんて言っておんぶをしてくれる。
『いやぁ〜恩にきります…』
「先輩、大丈夫ですか？」
『大丈夫大丈夫、マシュも心配かけてごめんね』
ロビンにおぶさった状態で、隣のマシュの頭をうりうりと撫でる。
「大人しくしてろっつーの…」
前方からそんなぼやきが聞こえたのは気のせいだ。
今回の編成はこう。
マシュ、ロビンにランサーのヘクトール、セイバーはこちらも最古参の一人、ジークフリート。四騎士クラスからはアサシンの呪腕先生と、キャスターにはメディアさんといった、ツンケンした人が一人もいない通称キャンプ組。なぜかこのメンツでレイシフトするとほとんどの確率で野宿になるのでこう名付けた。
『や〜キャンプ組は穏やかでいいなぁ〜』
「そういえばマスター、怪我した足を見せてご覧なさい。魔術で応急処置くらいならしてあげられるわ」
「おじさん痛み止めになる薬草もってるよ」
奥様魔女ことメディアさんと自他共に認める槍が上手なおじさんことヘクトールが、休憩場所で怪我を見てくれる。
ロビンは思った。
何だかつまらない、と。そしてそれは彼の顔にわかりやすく現れる。
「ロビンフッド、疲れたならマスターをおぶるのを代わろうか」
「結構です」
「な…なんだかすまない…」
善意で話しかけたジークフリートは、不機嫌なロビンの八つ当たりの的となった。
ロビンは考えた。
何がこんなにつまらないのか、と。
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菜穂 - ロシェの双子妹設定でお願いします (2018年6月1日 18時) (
レス) id: 7818562d23 (このIDを非表示/違反報告)
菜穂 - リクエストでロシェの双子の妹とアヴィケブロンとロシェのお話お願いします (2018年6月1日 18時) (レス) id: 7818562d23 (このIDを非表示/違反報告)
七人の小人たち(プロフ) - 鈴々さん» コメントありがとうございます！励みになります(^^) (2018年1月14日 20時) (レス) id: f1c39b5493 (このIDを非表示/違反報告)
鈴々 - あの、モーさんのお話すごい良かったです！とても感動しました！これからも更新頑張って下さい！ (2018年1月14日 17時) (レス) id: 7035b4d7f6 (このIDを非表示/違反報告)
七人の小人たち(プロフ) - ご意見ご感想はこちらにお願いします。荒らし行為等はご遠慮下さい。 (2018年1月3日 22時) (レス) id: f1c39b5493 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マスター | 作成日時：2018年1月3日 19時
