【僕のヒーローアカデミア】～審判を超えし者～【ヒロアカ】 (ページ6)

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あれからいろいろなことを話したが
どうやら俺は転生したわけでもなく精霊にもなれなかったらしい

もしかしたら新たな分史世界なのではとも思ったが
今まで聞いたことのない国やヒーローなんてゆう存在がいること
俺になじみのあるものや場所のことを知らないというから
ここは全く違う世界。言うなれば異世界というものだろう

そして俺は8歳ほどに背が縮みこの世界に来てしまったらしい

武器もなく骸殻もない俺がどうやって生活すればいいかなんてそこが知れてるだろう
記憶はあっても姿かたちは８歳の子供だ。しかも親がいない。
そうなれば何処か施設にでも預けられるのだがこの世界はそうもいかなかった。
なんせ敵という存在がいるからなのか
こんな見た目に向けてくる周り目線は警戒や不安。ひどい奴には殺気込みの奴までいたが
そんな気を送られてもわからないもんはわからないんだ

「(はぁ・・・泣きたい)」

～

そんなことがあってからもう６年
俺は事情を説明して保護という監視対象として絶賛ヒーローと同居という管理下に置かれているわけだが
その名目のおかげで俺の面倒を見てくれていたのが相澤消太
あの時助けてくれたヒーローだった

小学校は無理だったので一度必要最低限の知識を学ぶのに３年
そうして成長した俺は中学校から始めることになり十分に満足できる生活を送れてるわけだ

「ルドガー、お前、高校はどこか決めたのか」

「高校か・・・まだ決めてないんだよな」

そんな会話を友人と話しながら学校の中庭で昼食をとっていた時
ふと思ったよう彼、轟焦凍は俺に尋ねた

出会いは初めての学校に浮かれ校内を徘徊していたが
慣れているも何も初めてなわけで、ものの見事に迷った俺を助けてくれたのが焦凍だった

その時の焦凍は何か焦っているような、人を寄せ付けない雰囲気があったが
俺を助けるために声をかけてくれたあたりいい奴なんだろう

正直いくら若返ったからと言ってこんな少年と(精神年齢は)大人が友人というのは恥ずかしいが
俺は焦凍のことがほっとけなかった

彼は昔の俺に少し似ているような気がした
ビズリーが父親だということに怒り、憎しみさえ感じていたあの時の俺に

「そういう焦凍はどこに行くんだ」

「俺は雄英に行く。行ってオールマイトを・・・親父を超える」

そういって右手を眺める彼は自分の危うさに気づいていないのだろう

～

‘どうか彼が、間違った選択をしないように”