戦闘訓練 ページ13
俺たちの前にある巨大サイズのモニターには
ある4名の生徒が映されていた
何があったかと振り返るとこうだ
俺たちはヒーロー基礎学の授業でペアを作りそこからヒーロー側と敵側に分かれて
戦闘訓練をするということを聞いて俺以外の皆はくじを引きに行った
そこで運がいいのか悪いのか
出久のペアはお茶子になった。そこは気にすることではなかった。
問題は相手側の敵チーム
そこに当てられたのが爆豪、飯田のペアだった
初めて俺と出久達があったときに聞いたが
爆豪と出久は幼馴染らしいがそこまで友好的とはいかないらしい
彼とはまだ話したことがなかったから断言できないけど
確かにあの性格に慣れるに時間がかかりそうだ
そんな彼に動じないのはここが雄英でこのクラスがＡ組だからなのだろうか
そして今、巨大モニターに映された彼が何をしているのかといえば
「ムッカツクなあぁ!!!!」
出久に対しての一方的な暴力だった
〜〜〜
【切島side】
「先生止めた方がいいって！爆豪あいつ相当クレイジーだぜ、殺しちまうぜ！？」
そう俺が言ってもオールマイト(ここでは先生)は迷っているようだった
周りを見渡しても皆俺と同じで、それでもどうすればいいのかわからない状況だった
そんな中で一人、動いたのが
「としｎ…オールマイト、非常用の通路はどこにある？」
1日遅れの入学者、ルドガー・ウィル・クルスニクだった
彼は非常通路の場所をオールマイトから聞くと
慣れているかのようにこの雰囲気の中で行動していた
人を感知して映す仕組みなのか
爆豪たちが写されているモニターの端に小さめのモニターが起動した
そこには先ほどモニタールームを出て行ったルドガーが教室に置いてこなかったのか
ポケットから携帯を取り出し何処かに連絡しているようだった
「あいつなにやってんだ」
上鳴がそうつぶやいた
でも誰もその言葉に返すことはなく静寂がただ続くだけだった
そう思ってたんだ
≪プㇽㇽㇽッ…≫
「誰だよこんな時に電話してるやつ…」
「はい、オールマイトです」
「「まさかのオールマイト!!!???」」
急にかかってきた電話の相手がまさかオールマイトだったなんて思わず
俺を含めた全員が驚きの声を上げる
内容が短かったのか電話を切ったオールマイトが俺たちに伝えたのが
次のペアの準備と小型救護搬送用ロボを呼んだから
通りやすいように散らばった瓦礫を片付けてほしいということだった
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作者名：白桜 | 作成日時：2018年2月7日 21時
