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記憶 ページ1
(エルはどうなっただろうか)
そんな考えもむなしく俺はあの世界から消滅した
俺がなぜ意思があるのかわからないし一面真っ白なような気もする
そう感じるだけで自分がどういった状況なのかはわからないが
確かに感覚が鈍くなっている気はした
痛みがないのが幸いなのか
自身が消えるというのにもかかわらず案外落ち着いていられた
誰かから聞いた気がする
人間が死んだら精霊になると
もしそうであればミュゼみたいに空を飛べるんだろうか
エリーゼにやっていたように誰かと一緒に空を飛んであげることができるのだろうか
そうして生まれ変わったらまた皆に会えるのだろうか
結局そんなことばかり考えていたせいで俺は周りの景色が変わったことに気づいたのは
この真っ白な世界には似合わない騒音が頭に響いてきてからだった
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作者名：白桜 | 作成日時：2018年2月7日 21時
