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お昼を過ぎると少しずつお客さんが増えてきて、さっきまでのような暇な時間はどこかへ消えていった

気づけばもう夕方…





staff「お客様来てくれて良かったですね」


「うん」


staff「あ、そういえば私の"推し"についてなんですけど…」


「あぁ、そういえばまだ聞けてなかったね」


staff「はい…じゃじゃーん」





エプロンのポケットから出てきたのは、その"推し"の子のカード

写真なのかカードなのか…とにかく顔写真が載っているやつ





staff「お守りなんです〜」


「へぇ〜…なんかいいね」


staff「めちゃくちゃいいんです!アルバムを買ったら付いてくるんですけど、初めて買ってなんと自引きしたんですよ〜!」


「自引き?」


staff「このカードはランダムで2枚しか入っていなくて、自引きっていうのは推しの子が引けたってことです!凄くないですか!?8分の2…の中の1です!」


「少し落ち着いて…」





学生の頃を思い出す

こんな感じで周りも凄く盛り上がってたな…





《すみませーん》


「はい…呼ばれたからまた後で聞くね」





とにかく自引きは凄いってことがよく分かった















staff「今日もお疲れ様でしたー…明日また話しますね?」


「うん、楽しみにしてるね。気をつけて」





今日もこの時間は人が少なくて風も冷たい…





「早く帰ろ…」





FL「もう閉まってるよ?」


SM「ほら僕が言った通り」


HN「…来てみないと分からないじゃん…あ!」


「えっ…」




シャッターを閉めて振り返ると、いきなり大声で叫んだ男の人の声に思わずビクッとした





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作者名:k | 作成日時:2024年2月9日 1時

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