Fascination × Kazuma Kawamura step4

Fascination × 162 ページ12

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A「私ずっと思ってたこと言っていい？」




樹「なに？」




A「私女なのに財布要員で連れて行くのなんなの？」




樹「A金持ち」




A「金持ちじゃないんだけど、みんななにを勘違いしてんの？」




樹「嘘つかなくていいよ」






キャップを目深に被る樹の横で


私もなんか収穫あるといいなあって



どうやらここのバレンシアガにはよく来るみたいで


場所もしっかりバッチリらしい






樹「ねえA？どっちがいいかな」




A「どっちがいいって？」




樹「ずっと迷ってるんだけどどっちがいいと思う？」




A「また白と黒ってすごいぐらいに正反対だね、どっちも買う？」




樹「..........は？」




A「買おう、絶対どっちも似合う。サイズ持ってきてもらって」




樹「まじ？」




A「いいよ別に」




樹「じゃあちょっと待ってて」







店員さんのところに行った樹


私も新しく買おうかな


カラフルなのにしようかな







「あの....すいません、RAMPAGEの寮母さんのAさんですか？」




A「あ、はい！そうです！」




「え、本物！声かけてよかった！」




A「ふふ 笑」






バッグから下がったキーホルダー


北ちゃんのファンの子とりっくんのファンの子


ファンの人に話しかけられるの初めてで


私嬉しい







「この間の大阪ファイナル行きました！」




A「ありがとうございます、私の公演じゃないけど 笑」




「すごく素敵なピアノで、ほんと綺麗でした！」




A「ありがとうございます、あれは３人の声あってのピアノだからきっと３人の声がなければそこまで上手く聞こえてないです 笑」




「Aさんが愛されてるのはそこにあるんですねきっと！」




A「ん？なんだろう？笑」




「これからも楽しみにしてます！Aさんと１６人の絡み大好きです！」




A「ありがとう。あ、ちょっとお金払ってきます 笑」







私の分のサイズも出してもらって


樹の二足分と私の一足分別にしてもらって







樹「誰と話してたの？」




A「みんなのファンの人だよ」




樹「Aもそんな人になっちゃったんだね」




A「ね、でも嬉しい」




樹「Aももう変装しなよ」




A「した方がいいの？」




樹「うん」









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