Fascination × Kazuma Kawamura step2

Fascination × 92 ページ42

・









・









・









携帯でピアノのアプリを開いて


イヤホンしてピアノを弾きながら


今日の収録が終わるのを待ってる



昨日の夜は沖縄メニューにして


みんなからのおいしいをたくさん頂いたので


色んなところのメニューを作ろうかなあと




AM ３:００


昨日は夜飯作って洗い物は他のメンバーに任せて

ちゃんと寝たから大丈夫。


そろそろ来るかななんて考えながら


次のシングルに入る曲のメロディーを考えてる




Can't Say Goodbyeがりっくん


Overが壱馬



次は北ちゃん



星が大好きな北ちゃんと


バラード向きな声の持ち主の彼へ



STARLIGHT




ベースにするかピアノにするか


微妙に決まり切らないメロディーと




うーん、きっとピアノがいいな






車の側に人影を感じてコンコンってノックされて


外を見ると、収録が終わったみたいで


マスクした４人






A「お疲れ様」




樹「聞いてよA、やっと俺らメインのシーン始まったよ」




A「あら！いい感じにできた？」




慎「まだまだ始まったばっかりだけどね、３人で頑張る」




A「おー頑張って、北ちゃん眠たいですか 笑」




北人「眠たいです、」




壱馬「俺助手席でいい？」




A「いいよ、壱馬もお疲れ様。」




壱馬「ありがとう」






トランクを開けて


４人分のボストンバッグ



後ろに乗り込むネクスト３人と


助手席に乗り込む京極竜






樹「Aがこんないい車乗ってるの知らなかった。なんかアガる」




A「ちゃんと寝てください？時間結構かかるからね」




樹「あれA、ピアノ弾いてたの？」




A「失礼、後ろに置きっ放しだった」






樹の手の中にある私のiPhone


画面に映し出されたピアノ



眠そうにしてる北ちゃんの視線までも感じる


４人にガン見されてる私






壱馬「また何か曲作ってんの？」




A「うーん、まあ.....」




北人「それ俺らのだよね」




A「うん、そうだけど.....」




樹「何を濁そうとしてるの？」




A「いや別になにも、」




慎「ちょっとでいいから聴かせてよ」







運転席の私に降りかかる４人分の視線


まだ次のアリーナのことも言ってないし


決まったことも知らないし


テーマを私が作ってるのも知らないし


そもそもなにも知らないのに


どう切りぬけろと？









・









・









・

Fascination × 93→←Fascination × 91

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す