Fascination × Kazuma Kawamura step2

Fascination × 61 ページ11

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明日、しっかり最初から最後まで見よう



そう意気込んで立ち上がった時、






琉璃「るぅ、これも.....」




A「Can't Say Goodbye.....」




パフォーマーの入れ替わり、ボーカルはそのまま


後ろの迷惑だし、会場のルールだけど



立って見下ろすとみんながより一層よく見える







A「ごめん琉璃、行くね。また、」




琉璃「うん、頑張ってるぅ。」







特別に止めさせてもらった裏口に繋がる駐車場


３人の香水の匂いが混ざって残ってる



携帯のBluetoothを繋いでTHE RAMPAGEと


まとめられたプレイリストを流すと


今までとは違って３人の声が入った音が聴こえる





これが、今のTHE RAMPAGE


私が教えた子たちは今ではこんな歌を歌ってる




その中にも私が昔に作ったKnocking Knockingや


Can't Say Goodbyeも入っている



聴こえないから聴くのを諦めてて


まさか私が作った歌を歌っていたなんて知らなかった。





たしか、明後日はライブの次の日だから


みんな寝るって言ってたっけ



その日、無理矢理入れよう。


思い立ったが吉日、大丈夫でしょ


そんなんでへこたれるほどみんな歳いってないし




龍友さん涼太さんと約束してたけど次の日にしてもらおう



だって私のこの能力はRAMPAGEのものだし






A「もしもし、龍友さん？今大丈夫ですか？」




龍友「大丈夫やけどるぅちゃんから電話なんて珍しいな。どした？」




A「２０日レコーディングの予定だったじゃないですか。それ次の日にずらせますか？」




龍友「次の日？大丈夫やけどできるだけ早めが良くて、」




A「２０日、ランペでレコーディングになりそうなんで」




龍友「ランペで？いきなり？」




A「私が決めました。ごめんなさい私の都合で。ちゃんと最後まで責任持ってやらせてもらうので」




龍友「全然大丈夫やで。るぅちゃんも忙しそうやけど頑張り？」




A「ありがとうございます。頑張ります。じゃあまた明後日で！」




龍友「はいはーいじゃあな！」







ETCカードをセットして


ナビを中目黒のLDHの事務所に設定する


きっとヒロさんはいるだろうから


突然押しかけてもなんとかなるだろう。








心の中で龍友さんにごめんなさいと謝りながら



もうすっかり日が暮れた夜に車をだす私は、


きっとあの１６人にすっかり堕ちてしまったんだろう。









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