9話 ページ10
『ずいぶん派手にやったな、春夏冬。』
呪霊は祓われて消えてしまったが紫色の血がそこら中に飛び散っている。
血にまみれて立ち尽くす春夏冬の姿は昔の_______いや、なんでもない。
[...主様。雲散霧消を使いましたね?]
俺の妖力の残量を視て察したのだろう、春夏冬はそんなことを聞いてきた
『...ああ』
[なぜ!あれほど使うなと...!]
春夏冬は俺の肩を掴み揺さぶってくる
『いや吐く!吐くから!!』
そう叫ぶと
[あ...すみません。]と慌てて手を離した。
春夏冬はなぜそれほどまでに過保護なのだろうか。自分でも疑問であった
その答えはまだ知ってはいけない
ーーーーーーーーーーーーー
「お疲れサマンサー」
外へ出ると悟がニコニコと立っていた。
「やっぱ妖の成り上がり?」
『まぁな。』
『でも悟分かってたでしょ。あれが妖が飲み込まれたものだって。それに、このくらい俺と春夏冬たちがいたら余裕だよ。何を企んでるの』
そう問うと悟はニコニコする。
「いやぁ、ばれちゃった?」
ーーーーーーーーーーーーーー
【春夏冬】
主様命。乱暴で力任せなところがあるがそれなりに強い。常に涼について回る。
【甲】
酒豪。このあたりでは美人な妖である。
上から目線でツンデレだが涼には恩がある。
(双子である)
【由】
基本ニートで暇人。人の世に興味があり、妖力もまぁまぁあるので姿を変えては山を降りて人間との交流を楽しんでいる。
元は妖喰い。今は涼と契約を結び血をもらうことで妖力を補う妖喰いを止めた。
【幽焉】
先輩妖術師から頂いた呪具(?)
持ち主の力を削る(喰う)ことで威力が増す。
『ああ、そうだ忘れていた。
先程の幽焉の種明かしといこうか。
俺の言霊操術は触れている、もしくは札を貼ったものにのみ発動する。
幽焉に触れ、札に姿を変え、使う時には元の姿に戻す。
幽焉は危険な呪具だ。
だから俺にしか使えないようにしてある。
まぁ札にしてしまえば危険なものでも無くなるしね』
【雲散霧消】
相手の力と同等の妖力を使い、相手と全く同じ術を使うことで相殺することができる。
要は無効化。
妖力の使用量が半端ない。だが使わない理由はそれ以外の理由があるもよう
これから出てくる妖の名前は覚えなくて大丈夫です。多分。好きで考えただけなんで...
29人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
結城伊織(2号)(プロフ) - hutoさん» コメントありがとうございます!まさか一日目でコメントが頂けるとは思わず驚いている次第です...ゆっくりですが頑張って更新しますのでこれからも蓮水をどうぞ見守ってやってください。 (2021年2月28日 11時) (レス) id: 35497234a0 (このIDを非表示/違反報告)
huto(プロフ) - これから更新楽しみにしてます!頑張ってください!お気に入り登録失礼します (2021年2月28日 0時) (レス) id: adbf76b9c4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:結城伊織 | 作成日時:2021年2月28日 0時