【東方project】仮面を捨てたい付喪神の少女２

お面35枚目 ページ5

時は流れ、放課後。
僕は任務で拾ったタブレットを持って知り合いの家を訪ねた。

インターホンを押して待つ。
すると、ドアが開いて人が出てきた。


「おー！久しぶりだね、雪」

「そうだな。にとり。」


河城にとりである。
コイツならタブレットのデータを復元できると思ったのだ。


「早速だがやってほしいことがあるんだ」

「了解。立ち話もなんだし、中にどーぞ」

「ありがとう」


リビングの適当な椅子に座らされ、紅茶を出してくれた。
早速、本題に入る。


「この近くにデカめのスラム街があるだろ？」

「あぁ、あそこね。かなり治安悪いけど…まさか行ったの？」

「流石に自分からは行かないけどね。任務で仕方なくだよ」

「そっか」

「で、そこの研究所の跡地？らしい所で壊れたタブレットを見つけたんだ」


そう言いながらカバンから取り出して、テーブルの上に置く。


「これのデータを復旧して欲しい」

「なるほどねぇ…」


手に取って全体を眺めている。

…しばらくして


「結構損傷が激しいから時間はかかると思うけど…出来ないことはないよ」

「なら、頼めるか？」

「…盟友の頼みだ。よし、引き受けよう!!」

「ありがとう」

「じゃあ、治り次第連絡するね。多分２，３週間で出来るから気長に待っててよ」

「本当にありがとう。助かるよ」

「その代わり、雪も任務ばっかりじゃなくてちゃんと勉強もするんだよ」

「…善処するよ」

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