しあわせのカタチ 青×桃

❸❾ ページ39

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ともの荷物は後部座席に置いて、助手席にともを座らせたら


「今日は久しぶりに喫茶店行こうか！」

緑「のんちゃんのお店？」

「うん笑 そうやで笑」


前までは淳太の店として覚えてたのに、今では望の店として認識してるとも


子供っておもろいなぁ、なんて笑


緑「今日のんちゃん、ちゅーぼーかなぁ？」

「うーん、どうやろなぁ」

緑「のんちゃん、ちゅーぼーならとももカレー食べる！！」


気づけばともも望の作るカレーが大好きになってた


え？俺？？俺はもともとあの店のカレーが大好きやで


でもずっとカレーばっか食べてたわけやない


3年前くらいかな？カレーを食べた時に今まで食べた中で一番美味く感じて


それからは毎日カレーを食べるようになってん


でも、そのカレーも食べる日によって味が違うように感じた


あの"めっちゃ美味い！！"って思った味を感じる日と感じない日があって


きっと作る人によって味が変わってるんかなって気にせんようにしてた


美味い人の時はラッキーやなんて思いながら過ごしてたある日の昼頃、俺はあの美味いカレーを作ってる人の正体を知ることになった


その日は時間帯もあって客は俺だけで、店員も1人だけ


いつものようにカレーを頼んだらその人が作ってくれて


出来上がったカレーを一口食べた時、俺が"一番美味い"そう感じたカレーの味がした


そう。望こそが俺が一番好きなカレーを作ってくれる人やったんや。


あの日から望が作ってくれる料理はどれも美味くて、ほんまに胃袋掴まれてる気がする笑


"カランカラン"


黄「いらっしゃいませー…って、おお！久しぶりやな！」

「おう！久しぶり！」


ここに足を運ぶのなんていつぶりやろ


最近は望が来てくれるし、バイトの日やって作り置きのご飯があったからここにくることなんてほとんどなかった


黄「今日はどうする？」


そう問いかける淳太の後ろには厨房が見える


女の人の隣に望の姿


てことは、とももカレーやな


「俺はいつもの。ともも今日はカレー食べるって」


淳太に伝えると、ともにジュースを聞いてくれてそのまま注文は完了する

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