犬系男子と私 (ページ7)

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今日はダンスサークルのイベントの日。

一年生にとっては初舞台。

緊張するなぁ。。。。

しかも、今回センターという大役を任されちゃって…嬉しいけど、プレッシャー。

ミンギュは、入ったばかりだから、何回は見学らしいけど。

舞台袖から観客席を覗く…

「うわっ…人多っ…」

イベント初日の1回目は、そう、私の大学。

そりゃ人集まるわ…

「そろそろ準備しろ～」

先輩の声で皆一斉に動く。

私の出番は2曲目。１曲目が始まる…

はぁ緊張…

すると、

「♪♪」

見るとケータイにメッセージが…

「笑顔。笑って。」

と書かれていた…

相手は…ミンギュ。

すると、

「深呼吸して。大丈夫、目の前に俺いるから安心して楽しんでこい！」

本当に…この人はなんで私がほしい言葉をいつもくれるのかな…

いつもは、私の周りにくっついてきて、うるさくて、落ち着きなくて、意味不明で、

なのに、芯はしっかりしてる。

悔しいけど助かった。

「2曲目スタンバイ！」

先輩の合図で位置に立つ。

そして、私の舞台が始まった。

曲は、少女時代のcatch me if you can

さっきの緊張はどこへやら…リラックスして楽しんで舞台を終える。

舞台から降りようとしても、歓声は鳴り止まなかった。

……………………………………………………………

ピタッ

何か冷たいものが首元に当たる。

上を向くと

「お疲れ」

ミンギュが立っていた。

「これ、あげる。」

そういって、私の首元に当てていたジュースをくれた。

「ありがと」

さっきのメッセージですごく助かった。

ありがとう。

なんて言えるはずもなくてなんか恥ずかしくて、うまく話せない。

これじゃあ、意識してるみたいじゃん。。

「好きになった」

「え！？」

今一瞬思ったことが、ミンギュの口から聞こえてきたものだから、びっくりした。もしかして、バレてる？まさかね

「Aが、踊ってた曲。好きになった」

なんだ…そっちか、

「いつもは、可愛いけど、今日はかっこよかった。本物の少女時代かとおもった。」

いつも以上に褒めてくれるミンギュ。

変なの。しかも、笑ってるのに笑ってない？

さっきから目が一度も合わない。

なんだろ。

いつものミンギュじゃない、

「ミンギュ？」

顔を覗き込むと、

少し悲しそうな顔。

「ミンギュ、どうしたの…なんかあった？」

そう聞いた瞬間、ミンギュはわたしを強く抱きしめていた。