犬系男子と私 (ページ6)

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MGside

慣れてない呼び捨てで、恥ずかしそうに俺の名前を呼ぶA。

俺自身こんなに、恥ずかしくて嬉しいなんて思ってなかった。自分でも顔が赤くなってるのがわかるくらい。

なんでこんなにかわいいんだよ。

他の奴には絶対見せたくない。こんなかわいい顔。

俺だけ見れればいい。

他の奴なんかに見せてたまるか。

「俺が嫉妬するから…だから、他の奴に呼び捨て禁止」

自分でも子供だと思ってる。でも。

「ふーん。嫉妬しちゃうんだ？笑」

なんでか笑ってるA。

悪い顔してる…嫌な予感…

でもそんな顔でさえ愛しいと思ってしまう。

「俺、すっげー妬くからね？ダメだよ。」

するとまた嬉しそうに笑って

「ふふっいいねそれ笑おもしろい。」

そう言ってからかってくる。

Aの余裕そうな顔や態度。

完璧まだダメじゃん俺。

俺に余裕があるとき、

それはきっとAが俺を好きになったとき。

だから、今はまだ。。。

「ミンギュ～！行こ！」

そうやって俺を引っ張って行くA。

いつか、俺が君を引っ張って行く。

だから、俺は絶対にこの手を離さない。