犬系男子と私 (ページ4)

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「実は…」

私は現実を受け止めれなかった。

今なんて？

「俺、婚約者がいるんだ…だから、困る。買い物とか一緒に行ったり…彼女不安にさせたくないし」

そんな風に思ってたんだ…迷惑だったんだ…

「じゃあ、最初から断ればよかったじゃないですか。」

先輩は俯いて、言いにくそうに…

「好きなんだ…お前のこと、」

は…、？

「婚約者はいるけど、本当は…お前が好きで…自分でも都合いいと思ってるけど。」

最低。最低。最低最低最低最低最低最低！！！！

先輩なんて好きになるんじゃなかった

……………………………………………

「…てことなの、」

すると彼は私を抱きしめた、

「えっちょっと…何して…」

「少しだけ、こうしとかないといけない気がするから。泣いていいよ？」

なんでか、彼の胸の中は暖かくて、安心できて、自然と涙が溢れでた。

しばらくして私が落ち着くと。

「行こっ！」

と私の手を引っ張ってどこかに連れていった。

彼の後ろをついていくと、いきなり彼が止まりからの背中にぶつかった。

「なに？」

「見つけた、」

彼の目線の先には………

仲よさげに手を握って歩いているカップル。

「先輩…？」

てことは隣の人が………

「いくよ、」

そういうと彼は私の手を引っ張り、先輩の前へと行った。

「先輩。」

「…っ…」

「心配しないでください、先輩はその隣の彼女さんと仲良くしてください。こいつは俺のなんで、気にしないでください。」

何言ってんの？この人。

「お前何言ってんの？こいつは俺のことが」

「こいつが好きなのはおれですよ。勘違いしないでください、」

「いい加減にしろよ。そんなわけないだろ？」

「はぁ…しょうがないな、」

彼はそういうと私の方に向き直り

唇にそっとキスをした。

「なっ………………」

「勝手にしろ！」

先輩はそう言って去って言った。

「一件落着。帰ろっか」

なんで平然としてるの？

「あ、あの…その…」

「あ……ごめん、俺とのキスであいつのことなんか忘れたろ？」

まぁ確かに。すっきりしたけど…

「ねぇ、俺のこと好きになってよ。」

彼はそう言って私を見つめていた。