funny-笑顔- ページ10
一人にしないで。
ユチョンの言葉がぐるぐるまわる
考えても時間は止まらない
あと4日
幸い父は、過労だと診断され入院とだけ
知らせが入った
私が帰国する必要があるのかな？
そんな考えが浮かぶ私はもう娘失格
どうか嘲笑ってほしい
最後の思い出作りに
ホストファミリーと私で出掛けた
場所はなぜか、カリフォルニア
《デイジー、なんでカリフォルニアなの》
「実は、野球の試合があるのよ…」
なんたる、思惑
でも、ホストファミリーらしくて
私は笑いがでた
試合会場はお祭り騒ぎ
《すっごい人！》
「パパすごいファンなのよ、クレイジーでしょ」
はい、かなり
《あ…》
「ん？どしたの？」
私とデイジーの視線の先には
SMentertainment
casting program
ーーSMentertainmentーー
「わ、わたし知らなかったの」
《デイジー…》
アメリカに来てまで
最後の最後まで
笑っちゃう
ユチョン…あなたもそう言うでしょ
「夢よね、、、あぁゆうのって」
《そう、だね…》
まさかこんなところにまで
進出してるなんて、驚いた
「ねぇ、どう？」
《何が？》
「見に行ってみる？」
そう言って、私の手を掴み
人混みをかき分けるデイジー
《ちょっ！！》
目の前には、キラキラ目を輝かせる
少し前の私と似た子達
それが数ヶ月には、あぁなるわよ
なんて、思えるはずもなく
ーーー未熟さーーー
私は私に負けたんだ
今更気付いた。
「あれ、あの子…」
ステフ！！！
《ステフ？》
「あれ、デイジー！！！」
《？？？》何この天使
デイジーにステフと呼ばれた女の子
ステフだけど、顔はかなりアジア系
「この子、キャンプで一緒だったの！」
《そうなの？？とっても可愛い》
「うふふ、オンニはどうしてここにいるのぉ？」
オンニ？この子も韓国人なのか、納得
ユファンと同じぐらいかな？
「え？まあいろいろあって！」
「あっ！これ見に来たの？」
ステフが指差したのは
SMentertainment
casting program
「え、あぁ、、、ステフは？」
「私はね、歌手になるのぉ！」
《ふふっ》可愛い
「オンニもなるの？」
私の方を向いてるよ、ね、、笑
《あはは、そう見えるの？》
「うん、だって顔に書いてあるもん」
デイジーと私は顔を見合わせた
満点の笑顔
ステファニー、あなた最高よ
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作者名：fany | 作成日時：2015年9月29日 21時
