slump-怖さ- ページ23
神童
キム・ジュンス
歌のテストでは常にNo. 1
こいつを抜ける奴なんていないな！
室長の太鼓判を貰う彼
そんな私の大切な友達に異変が起きた
JS「僕歌えないのかな…」
変声期
歌えないよ
そう呟いた彼にいつもの明るさはなかった
《ジュンス…》
女の私には分からない変化の訪れ
蜘蛛の巣が貼り付いてるみたいなんだ
苦しくて、うまく空気を出せなくて
高音が出ない
痛いほどに伝わる苦しさ
JJ「お前だけじゃねぇよ、俺だって」
JS「ヒョンには分からないよっ！」
あのジュンスが声を張り上げるなんて
練習室から、走って出て行くジュンス
《ちょ、、、ジュンス！待って…》
この後、テストなのに
これを逃したら…あんた
それこそ歌手になんてなれない！！
ーーー非常階段
肩を揺らして泣くジュンス…
いつも笑顔の裏に悲しさを背負ってた
どうしてそこまで、笑顔で居られるのか
分からなかったけど
ジュンス…あなたも怖かったんだね
《やっ！キム・ジュンス！》
《歌手宣言したこと忘れてないわよね》
私は、あんたのファン1号なの
《私に嘘つくなんて、絶対ダメだから》
もっと気の利いた事は言えないの？
バカA
《治るよ、絶対今より良い歌が歌える》
《私は信じてる》
何を根拠に言えるのさ
《ジュンスは私の希望だよ…》
泣くほど嬉しかった、ぼくは…ぼくは…
怖かったんだ
神童と呼ばれる事にも
歌をなくせば、僕には何もなくなるって
ーーー希望なのよーーー
そう言って、Aは
僕のために、泣いた
あの強い君が泣いたんだ
怖いよ…けど
乗り越えていける…君と僕
JS「なぁぁに、泣いてるのぉ！！」
僕は僕でいいんだ…
空は雲ひとつない青空で
僕たちを見て笑ってるみたいだった
※ジュンスの変声期、時期的に
ズレてますがご愛嬌で…
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作者名：fany | 作成日時：2015年9月29日 21時
