prince-姿- ページ20
2001年
ランク分けされ
私以外の3人はグループクラスに移った
私はソロクラス
相変わらず、女の子とは友達になれないけど
普通の会話を出来るようになった
こんな感じだったなぁ
デイジーと…懐かしい…
ちょっと前のことなのに…
ーーダメダメ、また寂しさがーー
2001年 今日もまた新しく誰か入り
辞めていく、ここの仕組み
残るか残らないかは自分次第
10歳
あの日から数年…
ユチョン、会いたいな
「はぁ…」
廊下でため息なんて辛気臭い…
「母さん…分かってる、姉さんにだろ
うまく言うからさ…うん
お金はなんとかする」
電話中だったのか、その彼がこちらを向いた
「…」
うぅ、立ち聞きではないのだけど…
《あは、はごめんね、その、》
「ファン・A！？」
えええーー？
先ほどの、顔から一転
周りに花が飛んでるかのような女子顔
「俺、ジェジュン！キム！！！」
なんでこーも、ここの事務所に入る奴は
名乗る際に突っ込みどころがあるのかな
「すっごいファンなの！ファンさんの！」
ファンさんのファン…
《ぶっ》しまった…
「笑ったー！！ファン先輩、俺！練習生の
キム・ジェジュン」
本日2回目の自己紹介
けっして、頼んでない←
《分かった分かったから》
そのキラキラ王子スマイル辞めてくれない？
って言いたかったけど辞めた
「俺ついてるぅー！」
そう彼はスキップして
グループクラスの方へ向かって行った
嵐が去ったーーーー
キム・ジェジュン
濃いわ、すっごい濃い
なんだかユチョンと似てたり…
やだやだどこまでユチョンが恋しいの
でも、あの顔…
ーーお金はなんとかするからーー
踏み込んでは行けない気がした
出会ってはいけない気もした…
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作者名：fany | 作成日時：2015年9月29日 21時
