poer-彼女- ページ19
※「」前に人物イニシャル表記入ります。
JS「ヒョクチェ…これ」
EH「う、うん…渡されたんだ」
渡されたのは、ビデオ1本
LT「もしかして、あっち系？」
ジョンス、その考えはどうかしてる
YH「ヒョンそれは無いでしょう！」
ユノヤ、君には縁が無いだろうね
ヒョクチェが、神話先輩から渡された
ビデオのタイトルは
ー1996〜SMent programー
3人が声を揃えた
LT「なんて言って渡されたの？」
EH「ジュンスとかに見してやれって」
JS「え？ぼく？」
YH「いやいや、ジュンスとかに！だから」
再生、しよっか…これ
「「うん」」
見慣れた練習ではなく、多分
改装前の練習室だ
映し出されたのは、練習生達
1人ずつ名前を言ってゆく…
最後の1人に
ーーファン・Aです。ーー
そこには僕らのよく知る
Aがいた
ちょっと待てよ、彼女は
僕と同期なはず、1999年組だって…
LT「ジュンスも知らない？」
こくこくとジュンスが頷く
ーー全州市から来ましたーー
ーー日本と韓国のハーフですーー
ーー双子の妹がいますーー
知らないことばかり
僕たちは、何を知って仲間と思ったのだろう
夢を一緒に共有するから？
ーー歌いますーー
ここで、全員が息をのんだ
《〜〜〜♪》
JS「…」
ふざけた姿しか見たことがない
ツッコミ役に徹した姿しか見たことがない
怒られてる姿しか浮かばない
ーー本当の君ーー
LT.EH「すっごいよ、これ…」
うんうん
秘められた才能に
本人が気付いてないという事
JS「僕、何が友達なんだ
Aのこと何ひとつ分かってないよ」
君は何を思ってここに帰ってきたの？
ーー見たの？ーー
後ろを振り向けば、Aがいた
《オッパもばかよね、みんなばか》
《出戻りなの、変でしょう》
《英語を話せるのも、アメリカに飛んだから》
《逃げたの、ここから》
《なのに、戻ってきたの》
ーーおかしいでしょーー
そう言って、笑う君に目が離せない
YH「改めて、よろしく…A」
ユノ、今そのタイミングじゃないだろ！
と誰もが思ったはず
《何言ってるの、私の方が先輩よ！
宜しくお願いしますでしょー！》
君はどこまでも、深い
新たなページをめくる時が来た
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作者名：fany | 作成日時：2015年9月29日 21時
