days-努力- ページ16
《もしもし、ユチョン？》
うんうん、頑張ってるよ
うん、相変わらずだよ
え、そうなの？ユファンも？
ばかじゃないのー！？
オンマは？元気してるの？
話が尽きない尽きない
こうやってたまに掛かってくる電話
ユチョン、時差もあるのに
ほんとバカ
「A、愛してる」
こうやって、素直に言うユチョンが
少し羨ましい
愛してるの意味さえ分からない
《うん、愛してる》
横でポケーッと私を見つめる
アホ、いや
キム・ジュンス
「英語ペラペラって凄いよね」
「全米デビューとかっっっ！」
そんな鼻息荒くされても…汗
2000年
カレンダーをめくる度
する事や、やる事が増えに増えてゆく
求められるスキル
クオリティ
全てがランクアップされるのだ
そして、ランク毎にクラス分けされる
ーーーファン！！そんなステップじゃやってられないぞーーー
この鬼コーチ！
ーーー表情管理ー！！ーーー
「今日も言われてる、、くすくす」
聞こえてるんですけど
このバカジュンス！！
ーーーファン！！！歯を食いしばれーーー
《あぁーーーー！》
こんな毎日だけど
それなりに楽しんでる
このバカのおかげで
うはははは！Aまた怒られてるじゃん！
うるさいっ！と一喝する元気もない
「今日、カレーかな…」
切り替えるタイミングよ、ジュンス様
キム・ジュンス
僕は、こう見えて人見知り
ニコニコすれば大丈夫だなんて
いつから思う様になったのかな？
歌う事が大好きで
それ以外なくて
可もなく不可もなく
中途半端なんて大嫌い
テレビでみた、H.O.Tを見て衝撃を受けた
「キム・ジュンス！歌手になりますっ」
アッパは目を丸くして
僕を見てジュノと笑った
そうそう笑って、僕を見て笑って欲しいんだ
みんなが笑顔になるなら
なんだってできる気がする
《ジュンス、何考えてるの？》
1番の友達、A
キム・ジュンス歌手になる宣言を
まじまじ聞かれてしまったこと
本当は死ぬほど恥ずかしかった
《聞いてる？》
「え？なに？」
耳掃除してる？なんて言いながら
先々歩く僕の大切な友達
《負けないよ、今日》
「僕だって！」
歌う事に意味があるのか
誰かに届けるわけでもない
聞いてもらえるわけでもない
ただ、目の前にある課題を歌として
響かせるだけ
僕たちは、まだまだ上へ行けるよ
A
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作者名：fany | 作成日時：2015年9月29日 21時
