distance-幼さ- ページ11
カリフォルニアでの
一泊二日のは、凄く凄く楽しかった
彼女にも会えたしね
「オンニー！！帰らないでぇ」
《ステフ、また会えるよ！》
事の発端は、デイジーが余計な発言を
ステフにしてしまったから
「ステフ、Aは歌手になる人だったの」
馬鹿、なんて馬鹿なの
あの満面の笑みが私を狙う…
「ほんと！！？？オンニ一緒になろう！
ステフ、あそこに入って頑張るんだから」
あそこって
そう、あの事務所よね
《どうして、あそこなの？》
「先生に凄いねって言われたの」
あそこで先生と呼ばれて
有名なのは
私も知ってる
イ・スマン先生
「必ず会おうねー！って言ったの！」
そうやって先生は希望を託すんだね
私の時もそうだった
「ステフ、頑張ろうね」
なんでそんな事言ったんだろう
でも、私にとってステフは
鏡なのかもしれない
別れの時
あれだけ、騒いでいたステフさえ
静かになった
連絡先を交換して
必ずまた会おうと、約束をした
「オンニ、ステフ待ってるよ！」
年下に言われちゃうなんて、恥ずかしいはずなのに
なんだか、ホロっときてしまったのは
この子がステファニーだったから
「大好きよ、ステフ」
小さな友達で大切な妹
幼さが残る私たちには、未来や
希望など満ち満ちていた
あぁすればこうなるなんて
予測は出来ないし
恐れを知らなかったからだ
この後、ステフが
ティファニーになるまでに
どれだけの努力をしたか
私が知るのはまだ、先の事
「オンニはステフと歌手になるのー！」
その言葉が、私を魔法にかけた
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作者名：fany | 作成日時：2015年9月29日 21時
