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hope-ハンカチ- ページ2
1996年
カンナム駅
バスターミナル
午後14:37
タッタッタタタタ…
《あのっっハンカチ！！！》
差し出されたのは、見覚えのある
ハンカチだった
「あぁありがとう。」
小さな女の子は走ってきたのか
肩を揺らし、息を切らしていた
《どういたしましてぇ！》
《あーハンカチぬれてたの》
「ぬれてたかい？」
さっき濡れた手を吹いたからか…
まぁいい
「ごめんね、走ってきてくれたんだろう？」
そう伝えると
彼女は心配そうにこう言った
《うん、おじさんが泣いてると思って！》
屈託のない笑みが溢れた
なぜそう思ったのだろうか
「あはは、そうかい」
《えへへ》
「お嬢ちゃん、お名前は？」
《ファン、ファン・A！！》
10歳の少女と出会ったのは偶然か必然か
まだ、幼さが残る彼女の瞳
何故か賭けにでた
「お嬢ちゃん、」
《？？？》
「お歌は好きかい？」
《うん、だーいすき！》
開かれた道、過ぎた時間
10歳の彼女に希望を貰えた瞬間だった
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作者名：fany | 作成日時：2015年9月29日 21時
