血塗れの鬼神 ページ14
突然雰囲気が変わった未来さんの様子に釘付けになっていると、不意に足元でコポコポと奇妙な音が聞こえ始める。＿＿＿ふと見てみると、未来さんから流れ出た血液がまるで生き物のように波打って動いていた。
「血が、一人でに動いている･･･？」
未来「これでも喰らえ！」
すると床に溢れていた血が一瞬にして槍のような鋭い形状に変化し＿＿＿私たちに迫って来ていた2人を刺し貫いた。
V「うぐッ･･･。なんだよ、これ･･･」
RM「ッ･･･！」
未来「俺の能力は“血を操る能力”。名前の通り、血を自在に操ることが出来る力だ」
だからさっきこの方が好都合だと言ってたのか･･･。未来さんの説明を聞いて密かに納得していると、私たちの元へ利樹さんが駆けつけて来た。
利樹「2人とも大丈夫！？さっき結構な勢いで吹っ飛ばされてたけど･･･」
さっきの場面を見ていたのか、利樹さんの口調はかなり焦っていた。
「利樹さん、私は大じょ」
利樹「うわっ、全然大丈夫じゃないじゃん！さっきまで気づかなかったけど身体中傷だらけだし･･･！」
大丈夫と返そうとするも、BTSに付けられた無数の噛み傷を見てギョッとした利樹さんに遮られる。
･･･思わず心配させたくないという気持ちが動いて取り繕ったけど、彼の言う通り大丈夫ではなかった。一つ一つの傷が深いし、先程壁に叩きつけられた衝撃でかなり傷に響いたらしく、少しでも動いたら身体中に激痛が走る有様だ。
未来「利樹、お前の能力でこの子の傷を治しといてくれ。･･･俺の理性が保たれている内に、な」
利樹「言われなくてもそうするつもりだよ。･･･未来はどうするつもり？」
未来「俺はあの2人の体力を少しでも削ってくる。この状態なら、俺の能力が最大限に活かせるからな」
利樹「分かったよ。･･･でも、無茶はしないでね」
未来「おぅ」
そうしてゆっくりと立ち上がりながらVさんとRMさんに向き直る未来さん。血を流しながらも目をギラつかせて好戦的な笑みを浮かべるその姿は、血に濡れた鬼神のようだった。
未来「さぁ、始めようか。＿＿＿血祭りに上げられる準備は、出来てるか？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 243人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
萌 - 続き見てたいです。 (9月4日 16時) (
レス) id: 3f0e2c3cfb (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - 続き楽しみにしてます (2022年6月20日 12時) (レス) @page32 id: 411e2cf0cf (このIDを非表示/違反報告)
ななみ(プロフ) - お久しぶりの更新ですね(;_;)/~~~現在私はスノーマンにハマってすっかりスノーマンの作品ばかり書いています汗でもLDHの作品も好きです!!これからも頑張ってください(>_<) (2022年3月11日 19時) (レス) @page25 id: c060af3ed8 (このIDを非表示/違反報告)
流大勝和(プロフ) - めちゃくちゃ続きが気になります!! (2021年12月20日 22時) (レス) id: 38b8bea7e4 (このIDを非表示/違反報告)
樽美酒みき(プロフ) - いつぐらいしたら更新をしてくれますか? (2021年12月14日 16時) (レス) id: 86fc452f95 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：竜の騎士 | 作成日時：2021年8月29日 14時
