強すぎる･･･！ ページ9
颯太side
「颯太さん、私を守りながら闘うのは大変では･･･」
颯太「気にしないで。Aは後ろでじっとしていれば大丈夫だから」
不安げなAを宥めつつも、彼女の言う通り僕はJIMINと名乗った吸血鬼に押されており状況は芳しくなかった。
僕の能力があまり戦闘向きではないこともあるんだけど、接近戦に持ち込むとJIMINは対処出来てもVという吸血鬼がその隙にAを襲う可能性があり、僕はAから離れられないでいたのだ。
向こうもそれを分かって敢えて手加減しているのか、僕が何とか対応出来る炎やら電気やらの遠隔攻撃をわざと出している。
その行動にまともに闘えない僕を嘲笑っているような気がして、思わず歯軋りする。
颯太「ふっ、はっ･･･！」
JM「ほほぅ、中々やるね。それじゃあこれはどうかな？」
すると辺りの空気がとても冷たくなり、真冬のような寒さに襲われる。まるで今にも雪が降りそうな･･･。
颯太「っ！」
と、頭上から感じた空気の流れを読み取り僕はAを抱えて後ろに飛ぶ。その直後、幾千の氷柱が降り注ぎ地面に当たって砕け散った。
危ない、空気を操る能力がなければ確実にやられていたところだった･･･。しかし安心した束の間、JIMINが僕のすぐ目の前に姿を現した。
颯太「なっ！？」
JM「隙が多いよ」
戦闘には似つかわしくない、穏やかな笑顔をニコリと浮かべ･･･。JIMINは鋭い爪で僕の身体を斬り裂いた。
颯太「ああぁッ･･･！」
「颯太さんっ！！」
JM「本当はこんな手荒な真似はしたくなかったんだけどね･･･。でも安心して。死なない程度に手加減したから」
身体から大量の血が流れていくのを感じながら、僕は呆然としていた。おかしい･･･、僕の能力だと、接近されても気づくはずなのに･･･。
気絶したら相手の思う壺だと朦朧としていく意識をなんとか持ち堪えていると、不意に5つの気配がこちらに向かっているのに気づく。その気配が味方ではないと感じた僕は、絶望した。
嘘だろ･･･。このタイミングで、敵の増援が来るなんて･･･！
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樽美酒みき(プロフ) - 後どのくらいで「シリーズ3」の更新をやってくれますか？ (2022年1月12日 11時) (
レス) id: 86fc452f95 (このIDを非表示/違反報告)
竜の騎士(プロフ) - えりりんさん» わわ、読んで頂きありがとうございます！まだ形にはできていないですが、新作も考えているので楽しみにしてください^_^ (2021年12月25日 9時) (レス) id: 796a1a3707 (このIDを非表示/違反報告)
えりりん(プロフ) - この話ほんとに大好きで、リピして読んじゃいます‼︎また新作作って欲しいです☺︎ (2021年12月24日 0時) (レス) id: 1e51f37598 (このIDを非表示/違反報告)
童磨(プロフ) - 続きが気になります！！ (2021年7月27日 20時) (レス) id: ce28b5a547 (このIDを非表示/違反報告)
高崎はる(プロフ) - 良かったです、バリは利樹がちょっと出たけど、更新楽しみにしてますね (2021年7月17日 19時) (レス) id: 7c69a541ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：竜の騎士 | 作成日時：2021年7月16日 13時
