優しくする本当の理由 ページ48
J-HOPEさんとVさんに散々噛まれた私はその責めに耐えきれず、床に倒れ込んだ。
私が動けなくなったのを確認したRMさんが指を鳴らすと、今まで入ったことのない大きな部屋に連れてこられていた。その部屋の広さに呆然としていると、カツンと大きな靴音と共にRMさんが私の前に立つ。
「っ･･･」
RM「単刀直入に聞きます。･･･何故、俺たちから逃げ出そうとしたのです？」
核心をつくその質問に、私は咄嗟に口を噤む。
＿＿＿ここで本当のことを言ったら矛先がJIMINさんに向いてしまう。そう考えた私は何も話さまいと俯き黙り込んだ。
JK「黙ってればどうにかなると思うなよ」
それが癪に触ったのか、JUNGKOOKさんが私の右腕に噛み付く。深々と食い込んでくる牙がとても痛い。
「いッ･･･！」
JK「何も話さないというのなら、今ここで腕を喰いちぎってやる」
「や、やめて！ちゃんと、話すから･･･！」
彼の言っていることが本気だと分かった私は、観念してJIMINさんのことを話してしまった。
そうして一通り話し終えた私の頭の中は、彼への罪悪感でいっぱいだった。
JIMINさんごめんなさい。せっかく命をかけて私を逃してくれたのに･･･！
すると落ち込んでいる私に、SUGAさんが馬鹿にしたように鼻を鳴らす。
SG「フッ･･･。あいつがお前を逃そうとするはずがないだろ」
「･･･え？」
思わず耳を疑う。“逃そうとするはずがない”って･･･。どういう、こと？
SG「あいつは今までにも餌となった人間に優しく接してきていたが、それはここでの味方はあいつしかいないと思わせて心を開いてもらうためだ。JIMINを完全に信じ込んでのこのこ逃げようとしたお前は、あいつに掌でいいように転がされてたんだよ」
私は、JIMINさんに弄ばれてたってこと？･･･いや、さっき私を逃そうと躍起になっていた彼の表情は、演技には見えなかった。今まで私に優しくJIMINさんが嘘だったなんて、信じたくない！
「ちっ、違います！JIMINさんに限って、そんなことは･･･！」
？「残念だけど、今SUGAさんが言った通りだよ。A」
聞きたくなかった肯定の言葉が、背後から聞こえる。ゆっくり後ろを振り返ると、そこには＿＿＿
この世の全ての悪を煮詰めたような、邪悪な笑みを浮かべたJIMINさんが立っていた。
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樽美酒みき(プロフ) - 後どのくらいで「シリーズ3」の更新をやってくれますか？ (2022年1月12日 11時) (
レス) id: 86fc452f95 (このIDを非表示/違反報告)
竜の騎士(プロフ) - えりりんさん» わわ、読んで頂きありがとうございます！まだ形にはできていないですが、新作も考えているので楽しみにしてください^_^ (2021年12月25日 9時) (レス) id: 796a1a3707 (このIDを非表示/違反報告)
えりりん(プロフ) - この話ほんとに大好きで、リピして読んじゃいます‼︎また新作作って欲しいです☺︎ (2021年12月24日 0時) (レス) id: 1e51f37598 (このIDを非表示/違反報告)
童磨(プロフ) - 続きが気になります！！ (2021年7月27日 20時) (レス) id: ce28b5a547 (このIDを非表示/違反報告)
高崎はる(プロフ) - 良かったです、バリは利樹がちょっと出たけど、更新楽しみにしてますね (2021年7月17日 19時) (レス) id: 7c69a541ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：竜の騎士 | 作成日時：2021年7月16日 13時
