吸血鬼FANTASTICS！2

脱出計画 ページ44

JINさんとRMさんから血を吸われて気絶したしばらく後。あの一件以来JIMINさんは私が恐ろしい目に遭わないようにと、他のメンバーが私を痛めつけたり血を死ぬ直前まで吸ったりしないようにと動いていた。もちろん他のメンバーから悟られないように、こっそりとである。



流石にそれらを全て回避することは出来ず時々死にそうにはなってるが、彼のお陰で私はそれなりに平穏な日々を過ごせてはいた。



ある日SUGAさんの“食事”が終わりソファでぐったりしていると、JIMINさんから話があると言われすぐさま彼の部屋へと向かった。そしてそこで私は彼からとある“計画”を聞かされたのだ。



「えっ、“脱出計画”！？」

JM「しーっ、声が大きいよ！」



思わず大きな声を出してしまい、JIMINさんに注意された私は慌てて口元を押さえる。
･･･でも、なんで急に脱出計画が出てきたんだろう？そんな今一つ状況が飲み込めていない私に、彼は説明を始める。



JM「･･･さっきリーダーから聞いたんだけど、明後日にLDHの人たちに襲撃することが決まったんだ。Aの長期にわたる捜索で疲れ始めているだろうから、そこへ攻撃を仕掛けてLDHを弱体化させるのが目的らしい」



確かにここへ来てから結構な日数が経っている。私が攫われて休みなくずっと探しているとなると、そろそろ疲れてきてもおかしくない。
しかし、そこまで聞いて私はあることに気づく。



「･･･ん？それじゃ、その襲撃と脱出計画はどう結びつくんですか？」

JM「それを今から説明するよ。･･･この襲撃に参加する面子なんだけど、RMさん、JINさん、SUGAさん、J-HOPEさん、そしてVとJUNGKOOK。つまり僕以外の6人なんだ」

「え、JIMINさんの役割は･･･？」

JM「僕はここに留まってAを見張る役目を言いつけられている。つまり･･･、その6人が外へ出た時がAが逃げられる絶好のチャンスなんだ」



JIMINさんから計画の内容を聞いた私は、目の前に一筋の希望の光が差し込んだような高揚感を覚えた。

明後日に備えて→←ついに居場所が分かった！

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