吸血鬼FANTASTICS！2

反撃の準備 ページ32

慧人「それなら僕もお返ししないとなぁ〜。あのVという奴に散々コケにされたわけだし」

颯太「そうだね、先日はやられてしまったけど今回は入念に準備していこうか。次は必ず仕留めてみせるよ」



澤夏に賛同するように談話室に現れたのは、先日の怪我で寝込んでいたはずの慧人と颯太だった。



勇征「慧人に颯太！2人共もう身体は大丈夫なの！？」

颯太「もう完全に傷が塞がったからFANTASTICSの活動に戻れるよ。･･･皆さん、迷惑をかけてごめんなさい」

澤夏「気にしなくていいよ、2人がこうして後遺症もなく無事に復帰出来たんだから」

黎弥「ああ、これでFANTASTICSのメンバー全員でBTSをぶちのめすことが出来る。慧人と颯太のこともだが、Aを攫った罪の重さをその身に味わわせてやる」

堀夏「･･･それだけじゃ物足りないな。俺の能力であいつらの脳天を貫通させないと気が済まない」

慧人「前回は手加減したせいでやられちゃったけど、あいつらなら処刑してもいいよね。それなら次に遭遇したら確実に串刺しにして･･･」



BTSへの報復を不気味に笑いながら話すメンバーたちに、俺は軽く戦慄を覚える。怖えよ、お前たちの方が･･･。吸血鬼は味方には優しいけど、敵にはマジで容赦ないな･･･。
そんなことを心の中でそう思っていると、ちょうど外出していた世界さんが戻って来たところだった。



世界「お。2人ともようやく復活出来たんだ」

颯太「はい、ただいま戻りました」

慧人「世界さんはどこかに行ってたんですか？」

世界「他のグループに聞き込みしてたんだよ。Aちゃんについての情報はなかったけどね。･･･ただ三代目さんから聞いた話によると、あの無差別事件はBTSがAちゃんを連れて行ってからパッタリとなくなったらしい」



世界さんからその報告を聞いた俺たちは、途端に表情が引き攣るのを感じた。

いざ、救出へ！→←怒りが爆発する5秒前

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