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信用出来ない ページ28

JM「全く・・・。でもなんとか踏みとどまってくれて良かった。後のことは僕がやるからJUNGKOOKは自分の部屋に戻っておいで」

JK「はい・・・」



そう言われたJUNGKOOKさんは私に少し申し訳なさそうな視線を向けた後、静かに姿を消した。そして彼を見送ったJIMINさんが未だ動けない私の元へ近づいて来る。



「JIMIN、さん・・・」

JM「無理して喋らなくていいよ。・・・一先ず、僕の部屋に行こうか」



JIMINさんが指を鳴らすと今までいた廊下から別の部屋に移動していた。何かと便利だなこの能力・・・。
2度目の瞬間移動を見てそんなことを考えているとJIMINさんに以前のようにまた抱きかかえ上げられソファに座らされる。



JM「取り敢えずその首の傷を治すよ。このまま放置していたら死んでしまう」



そうして彼が私の首筋に手を翳すと、傷が塞がり首の痛みが消えていく。しかし一度吸われた血までは戻らないため身体の倦怠感は未だに抜けきれない。



JM「・・・さっきはJUNGKOOKがごめん。血を吸うのに夢中になっていたとはいえ、Aを殺しかけてしまって・・・」

「・・・・・・・・・」

JM「・・・しばらくはここでゆっくり休んでて。ここにいれば他の人が入って来ることはないし、酷い目に遭うこともないよ」

「・・・私をここに連れて来たのは、すぐに血を吸えるようにするためですよね」



私が放った質問にJIMINさんは困ったように黙り込んだ。
恐らくここに連れて来たのは私が回復した後すぐさま吸血出来るようにしているだけだろう。私のことなんか1ミリも心配なんかしていないはずだ。



それに彼は恐ろしい目に遭わないとは言ったが・・・。はっきり言って信用出来ない。ここにはVさんやJ-HOPEさんのように人を“遊び”と称して傷つける残酷な吸血鬼がいる。だからJIMINさんもそういうことをするのではと、私は簡単に心を開くことが出来なかった。



そんな警戒している私を見て、彼はふっと力無く笑った。



JM「・・・そう思われても仕方ないよね。僕は君の大事な人を傷つけた仇だから・・・」



そう言って顔を伏せた彼の表情に、私はなぜか胸が締め付けられるような痛みを覚えた。



JIMINさん・・・。どうしてそんなに悲しそうな表情を・・・?

捨てられた過去→←私、死ぬの・・・?



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作品ジャンル:ファンタジー
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樽美酒みき(プロフ) - 後どのくらいで「シリーズ3」の更新をやってくれますか? (2022年1月12日 11時) (レス) id: 86fc452f95 (このIDを非表示/違反報告)
竜の騎士(プロフ) - えりりんさん» わわ、読んで頂きありがとうございます!まだ形にはできていないですが、新作も考えているので楽しみにしてください^_^ (2021年12月25日 9時) (レス) id: 796a1a3707 (このIDを非表示/違反報告)
えりりん(プロフ) - この話ほんとに大好きで、リピして読んじゃいます‼︎また新作作って欲しいです☺︎ (2021年12月24日 0時) (レス) id: 1e51f37598 (このIDを非表示/違反報告)
童磨(プロフ) - 続きが気になります!! (2021年7月27日 20時) (レス) id: ce28b5a547 (このIDを非表示/違反報告)
高崎はる(プロフ) - 良かったです、バリは利樹がちょっと出たけど、更新楽しみにしてますね (2021年7月17日 19時) (レス) id: 7c69a541ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:竜の騎士 | 作成日時:2021年7月16日 13時

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