命の保証 ページ22
全員「っ！？」
ざわめいていたこの場でもはっきりと聞こえたその声に、俺だけでなくここにいる全員がその声の主に視線を向ける。
そう発言したのは＿＿＿LDHの吸血鬼メンバー内でリーダーを務めているTAKAHIROさんだった。
大樹「な、なんでですかTAKAHIROさん！早くしないとAが･･･！」
しかし焦っている俺はTAKAHIROさんの言っている意味が分からず一気に捲し立てた。
そんな俺の様子に、彼は苦笑しながらも続ける。
TA「大樹落ち着いて。確かに普通の人間だったらすぐに殺されるだろうけど、その子が幻の血を持っているのなら命の保証はある」
大樹「え、それは･･･」
AK「どういうことだ、TAKAHIRO」
TA「奴ら･･･血迷い者どもは血の味にうるさいんです。言い方は悪いですが、奴らは好みに合わない、不味いと判断した人間をすぐに殺してしまいます。ただし、良質な血を持つ人間は殺さずに重宝するような性質があります」
亜嵐「なるほど･･･、幻の血は全ての吸血鬼が飲みたがる究極の一品。血迷い者にとって幻の血を持つ人間は喉から手が出るほど欲しい存在だから、出来るだけ殺さないようにしているってことですか？」
TA「そういうこと」
その説明を聞いて俺は安堵した。しかしそんな俺を見て、TAKAHIROさんの口調が釘を刺すように厳しくなる。
TA「だからと言って、早く助けなければいけないのは変わらないけどね」
NE「ああ、早くしないと身体が無事でも“心”が壊される可能性があるからな」
剛典「逃げられないように、人格を破壊するってことですよね･･･」
大樹「っ･･･！」
ネスさんの言うように、血迷い者は反抗出来ないように人間を痛みつけて心を壊すことがある。そうなると奴らに捕まった人たちは感情を失い、自分の意思で行動することが出来なくなってしまうのだ。
今まで血迷い者から救助した中でも、そういう人を何度か見かけたことがある。光を失った感情のない目を思い出して、俺は思わず身震いした。
まさか、Aもああいう風になってしまうのか･･･？
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樽美酒みき(プロフ) - 後どのくらいで「シリーズ3」の更新をやってくれますか？ (2022年1月12日 11時) (
レス) id: 86fc452f95 (このIDを非表示/違反報告)
竜の騎士(プロフ) - えりりんさん» わわ、読んで頂きありがとうございます！まだ形にはできていないですが、新作も考えているので楽しみにしてください^_^ (2021年12月25日 9時) (レス) id: 796a1a3707 (このIDを非表示/違反報告)
えりりん(プロフ) - この話ほんとに大好きで、リピして読んじゃいます‼︎また新作作って欲しいです☺︎ (2021年12月24日 0時) (レス) id: 1e51f37598 (このIDを非表示/違反報告)
童磨(プロフ) - 続きが気になります！！ (2021年7月27日 20時) (レス) id: ce28b5a547 (このIDを非表示/違反報告)
高崎はる(プロフ) - 良かったです、バリは利樹がちょっと出たけど、更新楽しみにしてますね (2021年7月17日 19時) (レス) id: 7c69a541ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：竜の騎士 | 作成日時：2021年7月16日 13時
