心がない ページ11
颯太「そんなこと、させませんっ・・・。Aは、あなたたちの“物”じゃない・・・!」
「颯太さんそれ以上話さないでください!傷口が広がってしまいます!」
SG「フン。口だけは元気だな」
JH「でもそんなボロボロの身体でどうするの?今の君のその状態じゃ、僕たちに傷一つ付けることすら出来ないよ」
悔しいがJ-HOPEさんの言う通りだ。さっきの戦闘でJIMINさんと1対1でここまでやられたのだから、1対6では分が悪い。本人だって認めたくないだろうが、手負いの颯太さんが闘ったところで結果は目に見えている。
慧人さんがいれば状況は変わるかもしれないが、その慧人さんもVさんとともに姿が見えない。
V「おーい!」
JM「あ、来た来た。全く、今までどこに行ってたのさ」
V「えへへ、楽しくてつい遠いところまで行っちゃった。ところでコイツどうしたらいい?」
そう言いながらやって来たVさんは、担いでいた“何か”をこちらに放り投げた。
颯太「っ・・・!!」
「慧人さん・・・!?」
それは、全身傷だらけの慧人さんだった。斬り裂かれたような傷が無数にありそこからおびただしい量の血が流れ出ている。意識がないのか、乱暴に放り投げられても慧人さんは身動き一つしなかった。
JN「遅いよV。何してたの?」
V「コイツで遊んでただけだよ。早々に気絶しちゃったから使い物にならなくなったけど」
慧人さんを傷つけたことをさも平然と話すVさんに、思わず絶句する。
どうして、こんなに酷いことが出来るの・・・?心がなさすぎる・・・。颯太さんも憤りを感じているようでVさんに掴みかからんばかりの凄まじい殺気を放っていた。
RM「さてと・・・。目的も達成したことだし、そろそろAを連れて行こうか」
「っ!い、いや・・・!」
颯太「っ、待ちなさい!Aをあなたたちの元になんか・・・」
V「しつこいな〜君は。コイツがどうなってもいいの?」
振り返ると、Vさんが瀕死の慧人さんの首元に鋭利な爪を突き付けているのが視界に入った。
140人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
樽美酒みき(プロフ) - 後どのくらいで「シリーズ3」の更新をやってくれますか? (2022年1月12日 11時) (レス) id: 86fc452f95 (このIDを非表示/違反報告)
竜の騎士(プロフ) - えりりんさん» わわ、読んで頂きありがとうございます!まだ形にはできていないですが、新作も考えているので楽しみにしてください^_^ (2021年12月25日 9時) (レス) id: 796a1a3707 (このIDを非表示/違反報告)
えりりん(プロフ) - この話ほんとに大好きで、リピして読んじゃいます‼︎また新作作って欲しいです☺︎ (2021年12月24日 0時) (レス) id: 1e51f37598 (このIDを非表示/違反報告)
童磨(プロフ) - 続きが気になります!! (2021年7月27日 20時) (レス) id: ce28b5a547 (このIDを非表示/違反報告)
高崎はる(プロフ) - 良かったです、バリは利樹がちょっと出たけど、更新楽しみにしてますね (2021年7月17日 19時) (レス) id: 7c69a541ff (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:竜の騎士 | 作成日時:2021年7月16日 13時