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story35★ ページ37

ヴィトル「じゃ、そろそろ出発するか」





アリシア「そうね、……今日はどのくらい歩くのかな?」





風の都(ヴィンデン)まではあとどのくらいなんだろう……

あと、何日歩けば着くのだろう。私たちが風の都(ヴィンデン)に着く前に何が起こりそうで……私の気は急いた。





ヴィトル「んだよ、歩く前から弱音か?やっぱりお嬢様だな」





アリシア「んな!そんなんじゃないし……ってか、お嬢様って言うの禁止!!」





私がそういえば、"じゃあお坊っちゃまも禁止な"と言われてしまった……

これじゃ、また私が一方的にからかわれるだけだ。なんか、ちょっぴり悔しい………





ピルリ、ピッ……





ピピが私の周りをくるりと回って私の肩にとまった。

励まして……くれてるのかな?だとしたら、嬉しいな……ありがとう。



私はそんな意味も込めてピピの頭を撫でた。





ヴィトル「今日は、風の都(ヴィンデン)の通り道にある街に行こうと思うんだ。旅の道具とかも揃えたいしな」





アリシア「なんていう街なの?」





ヴィトル「アイレっていう街だ。ここは風の都(ヴィンデン)に行く旅人なんかもよく通るから、旅の道具を揃えるにはもってこいの街だ」





アイレ……か、聞いたことのない街だな。

っといっても、風の国(ヴャトル)の街の名前なんて、数えるほどしか知らないのだけど………





アリシア「新しい街って楽しみ、早く行こうよ!」





タッタッタ、と軽い足取りで歩き出すと、ヴィトルに腕を掴まれた。

何だろう?と思い、私はヴィトルの方を向いて首を傾げた。





ヴィトル「アイレは少し大きな街で、この国の中では栄えてる街だ。だが、その中でも治安の悪いところもある。くれぐれも……1人で行動するなよ、わかったか?」





アリシア「……うん、大丈夫。子供じゃないんだから、そのくらいわかってるよ」





私がそういえば、ヴィトルはさっきの真剣な顔から一変。ニヤニヤと笑った。

これは……からかう時の顔だ。





ヴィトル「あれ〜?子供じゃなかったのか〜?」





もう!私だってもう18歳なんだからね!?

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設定タグ:ファンタジー , オリジナル , 合作   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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作者名:セレーナ・ラフィーネ&しろーん x他1人 | 作成日時:2018年2月15日 15時

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