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ヴィトル「じゃ、そろそろ出発するか」
アリシア「そうね、……今日はどのくらい歩くのかな?」
あと、何日歩けば着くのだろう。私たちが
ヴィトル「んだよ、歩く前から弱音か?やっぱりお嬢様だな」
アリシア「んな!そんなんじゃないし……ってか、お嬢様って言うの禁止!!」
私がそういえば、"じゃあお坊っちゃまも禁止な"と言われてしまった……
これじゃ、また私が一方的にからかわれるだけだ。なんか、ちょっぴり悔しい………
ピルリ、ピッ……
ピピが私の周りをくるりと回って私の肩にとまった。
励まして……くれてるのかな?だとしたら、嬉しいな……ありがとう。
私はそんな意味も込めてピピの頭を撫でた。
ヴィトル「今日は、
アリシア「なんていう街なの?」
ヴィトル「アイレっていう街だ。ここは
アイレ……か、聞いたことのない街だな。
っといっても、
アリシア「新しい街って楽しみ、早く行こうよ!」
タッタッタ、と軽い足取りで歩き出すと、ヴィトルに腕を掴まれた。
何だろう?と思い、私はヴィトルの方を向いて首を傾げた。
ヴィトル「アイレは少し大きな街で、この国の中では栄えてる街だ。だが、その中でも治安の悪いところもある。くれぐれも……1人で行動するなよ、わかったか?」
アリシア「……うん、大丈夫。子供じゃないんだから、そのくらいわかってるよ」
私がそういえば、ヴィトルはさっきの真剣な顔から一変。ニヤニヤと笑った。
これは……からかう時の顔だ。
ヴィトル「あれ〜?子供じゃなかったのか〜?」
もう!私だってもう18歳なんだからね!?
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作者名:セレーナ・ラフィーネ&しろーん x他1人 | 作成日時:2018年2月15日 15時